“ペット”って、国や地域によって色々違っていて面白いですよね? 哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類。魚介類や昆虫類等々・・ 生息している生物も異なりますし、生活様式や宗教/思想なんかも表れますから、それぞれの国や地域の文化が色濃く反映されるものだったりします。それゆえに、”ペット”と言う言葉自体を用いるのが適切ではないって考えをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、”ペット”を”日常生活を共にしている生物”と言った意味合いで使わせて頂きます。家族の一員だったり、愛玩用、鑑賞用と言った意味合いで飼育されている一般的な生物に関して~ってことで。家畜として飼育されているものなんかは除外してお話しさせて頂きますので、ご了承ください。

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日常生活上の安全確保や安定なんかを目的として動物を飼育するようになり、それらがやがて現在のような”ペット”の飼育って形になっていったのは、日本も海外も同じですね。他の野生動物による襲撃から身を守るために犬を飼うようになり、農作物等を安全に保存するために猫を飼うようになり・・って具合に。さてさて。現在、日本では非常に多種類の生物が”ペット”として飼育されています。今や、元々国内に生息していた生物よりも海外から輸入された生物の方が圧倒的に多いと言えるでしょう。高度経済成長期を経て、その種類や数はとんでもなく膨れ上がりました。ペット産業は非常に大きな市場になっています。それだけに、やはり問題も非常に多いわけでして。絶滅危惧種や希少種なんかの違法取引や、動物愛護上の問題等々・・ 所謂、”ペットショップ”と言う販売形態についても多くの議論がなされています。これらに関しては、日本も海外各国と同様に非常に多くの問題を抱えているのが現状です。おそらく、これは、前述させて頂いた”ペット”と言う言葉のもつ意味合いにも関わるところでしょう。元々は、人間の生活上の必要性から動物を飼育し始めたわけですが、現在はやはり異なるものになってますから。勿論、”ペット”に対する考え方や捉え方等は文化や思想によって違うものですから、ひとくくりにして考えられる性質の話題ではありませんが。”ペット”に対する考え方や扱い方について、一般的にも意識が高まってきたのはとても素晴らしいことだと思います。”ペット”に関する様々な問題の多くは、法整備をして取り締まれば全てが解決すると言ったものばかりではありません。何よりもまずは、個人個人が、”生命を有する生物”の扱い方やそれらとの付き合い方を改めてきちんと意識するべきなんでしょう。

“ペット”に対する考え方や扱い方等が、くれぐれも健全な方向に変わっていくことを願うばかりです。以下では、日本における各種生物の現在の飼育事情に関してざっくりご紹介しておこうと思います。

哺乳類

・イヌ:
日本でもとても人気のあるペットです。中型~小型の種類の人気が高いでしょうかね。最近はマンション/アパート等でも飼育可ってところが増えてきました。屋外を散歩させる際には、安全のために基本的にリードを付けることが求められています。ちなみに、住宅街や公園、公共施設等々、同伴不可にされているエリアが地域によって結構細かく異なりますのでご注意を。また、糞尿等の清掃/回収は必須です。(放置は厳禁です)イヌの飼育に関しては、住んでいる地域の市役所or町村役場に登録申請が必要となります。また、狂犬病予防の注射を受けさせることが義務付けられてます。

・ネコ:
イヌ同様、日本でもとても人気のあるペットです。最近はマンション/アパート等でも飼育可ってところが非常に増えてきました。これらの場合は、部屋外に出さないようにすることが条件になっていることが多いでしょうか。まぁ、住人同士の各種トラブル回避のためですね。都市郊外なんかの民家等では、放し飼いにされていることが多いのは海外と同様です。ただし、糞尿等のトラブルが非常に多いので要注意です。

・ウサギ/ミニチュアブタ/ネズミ(ハムスター)/フェレット等:
鳴き声等の騒音が少ないってことで、最近はマンション/アパート等でも飼育可ってところが増えてきました。基本的に専門のペットショップで購入/飼育する感じですね。室内飼いすることが前提とされている生物です。

鳥類

こちらもまだまだ人気のあるペットです。インコ、オウム、文鳥、ハト、ニワトリ等々。マンションやアパート等でも飼育可ってところが非常に増えてきました。ただし、鳴き声等の騒音には要注意です。ちなみに、野鳥の捕獲/飼育は日本では基本的に禁止されています。

爬虫類

カメ、トカゲ、ワニ、ヘビ等々ですね。専門のペットショップで購入/飼育する方が結構増えてきているようです。基本的には海外から輸入された種類のものがほとんどですね。これらの飼育には登録申請が必要となる場合が多いため、事前によくお調べ頂く必要があります。ここ数年、一般家庭で飼育されている爬虫類が逃亡した・・ってことで、騒動になることが多発しております。国内在来種と比較して、大きかったり、繁殖力が強かったりする種類が多いんですね。くれぐれもご注意を。

両生類

サンショウウオ、カエル等ですね。こちらも専門のペットショップで購入/飼育する方が結構増えてきております。海外から輸入された種類のものが多いです。爬虫類と比較すると、ペットとして飼育する場合の敷居はそれほど高くはありませんが・・ まぁ、やはり飼育される場合は事前にくれぐれもよくお調べください。

魚介類

金魚や鯉なんかは昔から人気のあるペットですね。近年は熱帯魚等の淡水生の種類のものの人気もかなり高いです。ペット不可のマンションやアパート等でも飼育可とされていることは多いですね。

昆虫類

クモ等も含みます。専門のペットショップで購入/飼育する方が増えてきています。他の生物と同様、海外から輸入された種類のものがほとんどです。ただ、飼育が難しい種類が多いため、他の生物と比較すると飼育人口は少な目です。昔はよく、外で捕獲してきたカブトムシやクワガタムシなんかを夏季限定で飼ってたりしたもんですが・・ 最近はそんな機会も減っているみたいですね。