床生活ならでは、と言いますか・・ まぁ、ベッドがなければ床に敷くしかなかったわけですが。今日、日本の一般家庭でもベッドは非常に広く用いられています。最近のホテル等の宿泊施設でも、今や大半がベッドだったりしますね。とは言え、床に布団を敷くという生活様式はまだまだあります。何ならそちらの方が好きという人も多くいます。それは何も日本人ばかりではなく、海外の人達にも割といたりします。ベッドに慣れていた方で、「床で寝るのはちょっと」といった具合に抵抗のあった方でも実際に寝てみると・・ 「にゃー(´▽`)ノ」ってなることが意外と多いとか。

宿泊先でベッドか布団を選べたりする場合は一度お試しください。勿論、布団の良し悪しは非常に大きかったりするのは間違いないのですが、たぶん結構快適だと思います。何よりも普段と違う慣れないベッドから落っこちる心配がないですしね?

ちなみにですが・・ 今のように、”敷き布団”を床に敷いて、”掛け布団”を掛けて寝るって言うスタイルは、日本でも近代以降くらいに一般化したものなんだそうです。床に寝っ転がって眠ると言うスタイルは大昔からのモノでしたが、”敷き/掛け布団”を用いる就寝スタイルが一般に広まったのは明治時代以降なんです。それ以前、戦国時代前くらいまでは畳に直に横たわって着物類やらを掛けてたんです。寒かったら何枚か重ねるんですね。身分を問わず、こんな感じだったそうです。木綿の栽培が全国的に広まった戦国時代以降は、冬時期向けの着物ととして中に綿を詰め込んだものが用いられるようになりました。見た目はそのまんま、着物型の布団って感じでした。コレ、”掻巻(かいまき)”って呼ばれる夜着の一種です(”どてら”も同様のモノです)。江戸時代以降くらいからは、身分の高い層や富裕層の間ではようやく”敷き布団”が広まっていきました。現在知られている長方形の”掛け布団”が登場したのは幕末頃のことだったんです。日本の絵巻物や浮世絵等でも、その辺りはきちんと描写されているんですよ? 日本人の間でも割と知られていない事実だったするんです。機会がございましたら、教えてあげて下さい。