「米」を原料にした日本の代表的なお酒です。稲作農業が行われるようになって、「米」はこの国の主食となりました。「米」は財力そのものでした。財力≒権力だったわけで、日本の場合「米」がいかにたくさん取れるか?っていうのが領土の価値を決める重要な基準だったんですね。日本の歴史はその「米どころ」を奪い合った歴史だったと言っても過言ではないと。そんな「米」が、日本の伝統的なお酒の原料になるのは当たり前と言えば、その通りなんですね。この「日本酒」が実際にいつ頃から造られていたのかは諸説あるんですが、昔も昔・・大昔からあったっぽいのは確かみたいです。須佐之男命(スサノオノミコト)の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治に登場する「八塩折之酒(やしおおりのさけ)」。これが既に「米」を原料としたお酒だとすれば、日本神話の時代ですし・・ まぁ・・とにかく、とっても伝統的なお酒ってことです。

「日本酒」の基本的な原料は「米」と「米麹」、そして「水」です。精米したお米を「米麹」で発酵させて造られます。当然のことながら、実際の製造過程は簡単に説明できるような内容ではないのですが、日本特有の製法なんですね。歴史が長いだけにその試行錯誤はとんでもないもんだったんでしょう。その奥深さは・・多くの人曰く、「飲めば解る」そうです。そうなんでしょうかね・・? まぁ、そうなんでしょう。さてさて。「日本酒」の飲み方には大きく分けて二つあります。「冷酒」と「熱燗」です。「冷酒」は冷たいやつ(5℃前後くらい)、「熱燗」は熱いやつ(50~60℃くらい)です。銘柄によって、また飲む季節によってどちらが良いかは様々みたいです。お店の方にお勧めの飲み方を訊ねてみるのもいいかもしれません。皆さん、色々と試してみて下さい。

一般的に市場に流通している銘柄もさることながら、全国各地に「地酒」と呼ばれるものがあったりします。その土地ならではの「日本酒」ってわけです。正に旅の醍醐味って感じですよね? お酒が飲める人が羨ましい限りです。