「神社」と聞いて真っ先にイメージするのがこの「鳥居」でしょう。おそらく、私達日本人にとっても同じです。日本っぽいアイコンの一つですよね? 「鳥居」は「神社」という神域の入り口であり、人間社会と神域の境界を表すものです。詳しい起源については実は明確なものがなく分かっていません・・ 多分に漏れず諸説あるわけでして、有名なものですとお隠れになった天照大御神(アマテラスオオミカミ)の天岩戸を開くために鶏を鳴かせた際の止まり木が元になっているとか、「通り居る」という言葉の意味からその名称となった、等でしょうか。日本人にとって非常に馴染み深いものであるにも関わらず、不明なことだらけだったりするんです。まぁ、それくらい古来から伝わっている文化の一つってことですね。

鳥居の基本構造
~鳥居の基本構造~

「鳥居」は各部分の特徴で分類されます。元々はお祀りされている神様の系統や性質などによって、「鳥居」の形状も決まっていたようです。しかしながら、大陸から伝来した仏教建築をはじめとする様々な建築様式の影響もあって「神社」の建築様式も多様化したらしいんですね。そんなわけで現在では、一部の「神社」を除けば、それほど厳密に形状が決められているわけでもありません。主だった「鳥居」の種類としては、以下のようなものがあります。

神明鳥居の例
~神明鳥居の例~

明神鳥居の例
~明神鳥居の例~

その他の鳥居の例
~その他の鳥居の例~

鳥居の分類表
~鳥居の分類チャート~

注目して見て頂くと、これがなかなか興味深いものなんですね。しかし、この「鳥居」というものはあくまでも神域の出入り口にあたるものです。とっても神聖なものということをお忘れなく。