主に大麦の麦芽をビール酵母発酵させて作るお酒ですね。世界各地に色んな「ビール」があったりしますが。日本の「ビール」も海外の方に結構人気だったりするようです。他と比べると、とっても雑味が少なくって繊細なんだとか。日本独自のお酒ではありませんが、日本国内でもその消費量は他の酒類と比較してもすごいんです。お酒を飲む際には「とりあえずビール」って具合ですから。そんなわけで、やっぱり取り上げておかなければっていう義務感のようなものがですね?日本の「ビール」。まずは「とりあえず」試してみて下さい。

さてですね・・この日本の「ビール」ですが、色々ありまして「発泡酒」っていうものが開発されました。こちら、ビール風味のアルコール飲料です。日本では「ビール」に対する酒税は麦芽比率が基準になっているんですが、この麦芽比率を低くした製品が主ですね。1990年代後半から2000年代前半には「ビール」の売り上げを凌駕するくらいに市場拡大していました。が、酒税に関する法律が改正されまして・・更に新しいジャンルの製品として「第三のビール」ってものが開発されました。同じくビール風味のアルコール飲料なんですが、この「第三のビール」は、原材料は麦芽以外、或いは「発泡酒」に別のアルコール飲料を混ぜたものです。・・因みにこの後、更に酒税についての法律が改正されました。

ともかく、製造メーカーさんの製品開発力のスゴさを感じざるを得ません。ご紹介したくなるのもご理解頂けると思います。折角ですから是非お試し下さいませ。

生ビール

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日本のビールにも、製造過程において加熱処理をしているものとしていないものの2種類があります。で、加熱処理をしていないものの方を特に「生ビール」と言います。お店なんかで専用サーバや樽からジョッキやグラスに注いで提供されているビールが「生ビール」と思っている方が多いそうですが、そうではないんですね。実のところ、日本のビールは瓶や缶で提供されているものもその大半は「生ビール」なんだそうです。1960年代くらいまでは、加熱処理が施されているビールの方が一般的だったんだとか。

ここでちょっと、ビールの基本的な製造過程を簡単にご紹介しますと・・
① 麦芽と大麦、温水を混ぜて”もろみ”を作る
② “もろみ”をろ過する
③ ホップを追加~煮沸して”麦汁”を作る
④ “麦汁”にビール酵母を追加して発酵する
⑤ ビール酵母をろ過して除去する

この⑤の工程の後、かつては更に加熱処理することによってビール酵母の発酵を止めていたんです。ビール酵母が残っていると、発酵が継続してしまって美味しくなくなっちゃうみたいですね。しかし、ろ過技術の向上によってそれが不要になったってわけです。勿論、加熱処理がされているビールは現在もちゃんとございます。まぁ、敢えて加熱処理をすることで昔ながらの味や香りを再現しているものって具合に特徴化されているんですね。どんな風に違うのか試してみたくなりますよね~?

日本の居酒屋なんかでビールを注文しようとした際におそらくよく耳にされる(あるいは目にされる)と思われるのが、「生中」って言葉です。コレ、「生ビールの中ジョッキ」って意味です。飲み物って、それが容れられている器が結構重要って言いますよね? 見た目の雰囲気は勿論、香りや味も随分変わっちゃうんだとか・・ で、おそらく日本の居酒屋なんかにおいてこの「生中」って言葉が定着しているのは、提供されているビールの多くがこの”中ジョッキ”で飲むのが一番美味しいからなんでしょう。この”中ジョッキ”は、お店によって様々です。そのお店で提供しているビールの種類によっては、そのビールメーカーのロゴ入りのジョッキが使用されていることも。あのジョッキが「お店で飲んでいる」感、もしくは「宴会」感を盛り上げてくれている気がします。

地ビール(クラフトビール)

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近年、日本では”発泡酒”や”第3のビール”等の登場によって、ビールの需要は減少しつつあります。若い世代で飲酒をする人の数が減っているのも大きな要因なんですが… 酒類の種類が豊富で、また美味しいものが多いことで海外の皆さんの人気がある国なのに、少々残念ですね。さて、その一方でですね? 大手メーカーさんが製造している一般のビール類とは別に、”地ビール”って呼ばれるものがございまして。こちらが最近、人気だったりするんです。アメリカ合衆国なんかのマイクロブルワリーに該当る小規模醸造会社によって製造されるビールです。ちなみに日本では一般的に、これらも総じて”クラフトビール”って呼ばれています。この”地ビール”、日本全国の各地方/地域で作られています。その土地毎の特産物などを用いていたり、その地域のイメージに合わせた商品なんかが製造されているんです。まぁ、大手メーカーさんのように大量に量産されるものではないために、価格は少し高めですかね。しかしながら、たまのちょっとした贅沢に、とか、或いは贈答品なんかには、なかなかぴったりなものばかりなんです。勿論、Webで購入できるものも多くあります。各地方/地域ならではの商品ですから、お土産なんかにもちょうど良いかもしれません。またここ数年、その店舗オリジナルのクラフトビールを提供する飲食店なんかも都市部に登場したりしています。店舗内の設備で醸造するため、出来立ての新鮮なものが味わえるんだとか。ビール好きの方には是非一度、試して頂きたいものです。