どんな「果物(くだもの)」が食べられているか、どうやって食べられているかに注目すると、その国or地域について様々なことがよく分かりますよね? 例えば、まずはその国or地域内で生産されているものに注目すると・・ そこが、どのような気候でまたどんな地形を有する環境か?ってことが分かります。その果物が、国内においてどのように輸送されているものかを見れば、その交通網や輸送手段の発達具合が分かるとか。生食する品物であれば、それらが顕著に見て取れます。ドライフルーツや缶or瓶詰になっている場合、その製品を観察すればその加工/保存技術の他にもパッケージなんかのデザイン/印刷技術なんかが。他の国や地域から輸入しているものに注目すれば、その交易相手国がどこかは勿論、その相手国やその国の有する文化との親密度合いなんかも推測できてしまうとか。じゃあ次に、その国or地域で扱われている「果物」それぞれが、どうやって食べられているか? そのまま生食されているのか?何かしらの加工品or材料として食べられているのか?どれくらい一般に知られている食材なのか? そう言ったことから、その国or地域の食文化に対する許容範囲だったり、調理方法の発展度合いが分かる等々・・ 世界各国/各地域(極地付近は除きますが)において、日常食の中にほぼ必ず何かしらの「果物」が含まれているってことで、いろんな意味でのバロメーターになりやすいってことでしょうかねぇ?
さてさて、日本の市場では、生産地が国内のものも国外のものも引っくるめて非常に多くの種類の「果物」が取り扱われています。海外の食文化に対する許容範囲が昔からかなり広かったからでしょうか? まぁ、世界中の「果物」が大抵流通しているんだとか。ですので、ふとご出身の国や地域の「果物」が食べたくなった、なんてことがあっても、大抵大丈夫だったりすると思うんですが。
ただ、今回この「果物」をテーマとして取り上げさせて頂いたのはですね? やはり、日本国内で生産されている「果物」を是非お試し頂きたいからなんです。理由はごくごく単純で・・ “美味しい”からです。実際のところ・・日本原産の「果物」はそれほど多くありません。代表的なモノですと、「柿」「温州みかん」「和梨」「すもも」あたりでしょうかね。ちょっと変わり種なものを加えるなら「アケビ」とか。現在国内で生産されている「果物」のほとんどは、海外から伝わったものです。しかしながら・・それらが国内各地域の気候や地形に合わせて地道に品種改良されていったわけです。で、その結果。おそらく、海外からいらっしゃった皆さんに堂々と自慢できるような品種が数多く生み出すことになったと。「りんご」「なし」「みかん」「夏みかん」「オレンジ」「もも」「さくらんぼ」「ぶどう」「いちご」等々・・ それぞれ有名な品種がいくつかあって、そのどれもがちゃんと違う特徴を有してるんです。甲乙つけ難しって感じに。大体、その地域の特産品となってたりしますね。ありがたいことに、今は輸送のための交通網が発達しているお陰で、遠く離れた都市部なんかでもそのほとんどが入手可能です。Web上から注文することもできますし。でも、まぁ、その地域を訪れた際はその地域の特産品を是非お試し頂きたいな~と思うところです。やっぱりそれが醍醐味ですから。
※「温州みかん」の原種は「橘」と言って、7~8世紀くらいの中国由来
※「和梨」は古代から食されていたようですが、原種は大陸由来とか
○○狩り体験
野菜や果物、お米をはじめとする穀物類等々・・ 農作物なくしては、食文化は成り立ちません。普段、農業に従事しているわけではない方達にとっては、農作業を直に体験することは非常に新鮮で刺激的です。まぁ、実際に体験すると、本当に大変なんですがねぇ? 私たちの日々の食事を支えて頂いているわけで、つくづく心から感謝しなければいけないと思います。さてさて、季節を通じて行われる農作業の中でも、やはり収穫作業はメインイベントと言えるでしょう。かつて収穫作業と言うものは、やはり特別なものでした。普段は別の仕事をしている人達も加わったり、収穫時期限定で人を雇ったり、って具合に行われたりするものだったんです。それは何も日本ばかりに限らず、世界各地で同じような感じだったんです。で、時を経て、現在。そんな収穫作業をアミューズメントやレジャーとして楽しむことができるようになりました。それが、”○○狩り体験”です。日本には、様々な農作物の”○○狩り体験”が楽しめる農園があります。実際に自分で農作物を収穫して、その場でそのまま(or調理して)食べることもできたりするんですね。やはり人気が高いのは野菜や果物の収穫が楽しめる農園です。主だったものを挙げますと、イチゴ、ブドウ、ミカン、ナシ、リンゴ、カキ、モモ、スイカ、メロン等々。他にも、サツマイモやタケノコ、山菜、キノコ等。海外では珍しい農作物の収穫体験もあったりします。近年は海外でも、日本の美味しい野菜や果物が流通するようになったこともあって、訪日観光客の皆さんにも非常に人気だったりします。作物によって収穫時期が異なりますから、くれぐれも事前に希望する作物の収穫時期をお調べ頂くことをお勧めします。