代表的な日本発祥の洋食と言えば・・ まぁ、おそらくこのフライ料理はそれらの代表的なものの一つと言えるはずでしょう。肉類や魚介類、野菜等の食材に小麦粉、卵、パン粉をつけて、高温の油で揚げる料理ですね。明治の頃、銀座の煉瓦亭と言うお店で考案されました。豚肉を具材として用いた、”ポークカツレツ”が始まりだったそうです。元になったのはフランスの”コートレット”と呼ばれる料理だそうで、こちらは牛肉に細かいパン粉をつけて炒め焼きしたものだったんだとか。ドイツやオランダ、オーストリア、イスラエルやトルコ等々、ヨーロッパ地方でも食される”シュニッツェル”なんかも非常に良く似た料理ですよね?

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食材に衣をまとわせて揚げる料理は、このフライ料理以前にも既に奈良~平安時代には”天ぷら”が伝わっていました。また、16~17世紀頃にはカトリックの宣教師から西洋式の揚げ物の調理方法なんかが伝わっていたりしたんですが、フライ料理が本格的に一般に広まったのはやはり明治時代以降のことでした。国を挙げた近代化が進められる世の中において非常に日本人への受けが良かったんでしょう。洋風の新しい料理として、瞬く間に受け入れられるようになったようです。煉瓦亭では”ポークカツレツ”に続いて、”エビフライ”や”カキフライ”が生み出され、また他店でも”とんかつ”や”コロッケ”と言った今では定番となったフライ料理が次々と考案されました。フライ料理が洋食感を醸し出す理由は、やはり衣に”パン粉”が用いられたせいなんでしょう。明治時代、パン食文化が流入して来て一般にも知られるようになっていたこともあって、”パン粉”を用いた料理=洋食って言う印象が強かったのかもしれません。それ故に、非常にハイカラな感じがして人気になったと。そんなわけで、海外の方にもとっても好評だったりするフライ料理。是非ともお試し下さいませ。