日本の人気料理の代表の一つですが・・ 元々はお隣りの中国の麺料理を日本人好みに改良したものと言われていますね。やはり、和食文化にとって中国から伝わってくる食文化による影響と言うものは非常に大きいわけでして。特に近代以前までは、ヨーロッパや東南アジア等の他地域の食文化も、ほぼ必ず中国を介して流入してきたんです。非常に大きな国ですし、その歴史も長いためにその時代毎に様々な食材や調理方法が伝えられてきたと言うわけです。発祥のお店に関しては諸説あるようですが、所謂日本のラーメンの元祖とも言われる”支那そば(醤油ラーメン)”の発祥は横浜なんだとか。その後は、”味噌”や”塩”をベースとしたスープが様々に工夫されて、今日に至ると・・そんなわけで、現在の日本で食されているラーメン料理は、やはり日本発祥の洋食の一つと考えて頂いた方が良いでしょう。まぁ、日本の”ラーメン”についての詳しいお話は、ちょっとまた別の機会にさせて頂くとして・・
さて、そんなラーメン料理の中でもいかにも中国から伝わったように思えて、実は日本発祥の麺料理だったりするのが”冷やし中華”です。中国にも冷製の麺料理として”涼麺”があったりしますが、味付けや作り方の違い等から、”冷やし中華”の元祖に当たる料理ではないとされているようです。そんな”冷やし中華”。日本では夏の風物詩の一つとなっています。一般的には梅雨の終わり頃くらいから夏終わりまでって感じでしょうかね。”冷やし中華はじめました”と言うフレーズが書かれた札や看板なりが麺料理屋さんの店頭に提げられるのは、一種の季節行事みたいになってます。基本的には、季節限定のラーメン料理として扱われていることが多いので、この時期に日本にいらした際には是非お試し頂きたいと思います。