日本は、世界でも有数のゲーム大国の一つと呼ばれています。家庭用テレビゲーム機と言えば、やはり日本を思い浮かべる方も多いんじゃないでしょうか。1970年代後半くらいに登場したスペースインベーダー等を始めとするビデオ筐体ゲームに始まって、1980年代以降は、世界的にも大人気を博した家庭用テレビゲーム機。更に、2000年以降は携帯ゲーム機や新たな操作性を有した家庭用テレビゲーム機等々・・ ゲームは日本を代表する一つの文化と言っていいかもしれません。そしてそのゲーム文化は現在も発展し続けています。新しい”遊び”、あるいは”娯楽”の一分野を作り出したと言っても過言ではないでしょう。今や日本発のゲーム文化は世界中に知られるようになりました。
かつては、ゲーム機って非常に高価なものでした。家庭用テレビゲーム機が登場するまでは、遊戯施設なんかに設置されているゲーム機で遊んでいたわけです。家庭用テレビゲーム機が一般的なものとして広まって以降も、各家庭には設置できないような、遊戯施設でしか遊べないゲーム機類はまだまだ多くありました。そう言ったゲーム機類を色々と楽しめる施設が、所謂”ゲームセンター”ってものだったわけですね。レースゲーム、シューティングゲーム、ガンシューティングゲーム等々。ビデオゲームの中でも、なかなかの専用設備が必要なこれらのゲーム類はゲームセンターならではのものでした。他にも、玩具やお菓子が取れるクレーンゲームだったり、メダルゲームなんかも定番でしたね。1970年代終わりから1980年代半ばくらいに、日本ではこれらの”ゲームセンター”が非常に人気を博しました。大型商業施設なんかにも必ずと言っていいくらい”ゲームセンター”のコーナーが作られていたもんです。その後、対戦型格闘ゲームや音楽ゲームなんかがとても流行ったりしました。しかしながら・・ 以降は、やはり家庭用テレビゲーム機や携帯ゲーム機の人気に押されて、”ゲームセンター”はその数を減らしていったんです。近年は、スマートフォンの普及に伴うソーシャルオンラインゲームの人気のせいもあって、残念なことに更に少なくなってしまいました。UFOキャッチャー(クレーンゲームの一種)やトレーディングカードゲーム、写真シール販売機なんかは今も人気だったりしますが、それでも”ゲームセンター”の利用はかなり減少してしまったんですね。かつては、色んなメーカーの色んなゲーム機が雑多に設置されている”ゲームセンター”も珍しくありませんでした。でも、現在は各メーカーの直営の店舗だったり、特定のゲーム機類(UFOキャッチャー専門って感じに)のみが設置されている形態の店舗が多くなりました。ちなみに、メーカーの直営の店舗は、施設も設備も結構大規模なものが多かったりします。体感型ゲームの類が多かったりしますので、所謂”ゲームセンター”と言うよりは、アミューズメント施設に近いと言った方がいいかもですね。
まぁ、そんなわけで。”ゲームセンター”と聞いて、日本人が思い浮かべる風景は世代によって結構顕著に異なったりするんです。家庭用テレビゲームのお陰でゲーム自体は割と身近なものだったりしますが、”ゲームセンター”で遊んだゲームはそれらとはまた別の思い入れがあるものなんですね?ですから、最新のゲーム機体を見て純粋に驚いたり、かつて遊んだゲーム機を見てノスタルジックな気持ちになったり・・ そういう意味では、”ゲームセンター”は日本人にとってはちょっと特別な場所かもしれません。