日本の国土面積は約38万㎢(世界第61位)。ヨーロッパ地方ですと、ドイツやフィンランドと同じくらい。アジア地方ですとベトナムやマレーシア、アフリカですとコンゴやジンバブエ等と言った国と同じくらいの大きさです。その内、森林以外の農地や宅地としての利用率が約32%ぐらいとあまり広くありません。それ故に、都市部内や都市部同士を結ぶ交通網は他の国と比較しても全国的にかなり発達しており、国内隅々までの移動が容易です。近年は、海外からいらっしゃるお客様が非常に増加して、大きな都市や有名観光地にばかりでなく、地方にまで足を運んで頂けるようになったとか。しかしながら、Web等によって世界に向けての情報発信が容易になったとは言え、大きな都市や有名な観光地を有さない地方に実際に訪問して頂けることはあまり多くはないわけでして。ですから、そう言った地方の企業や自治体等は、その地方の魅力や特産品の知名度を高めるためにとても注力しているんです。
さて、今回ご紹介する”アンテナショップ”と言うものについてですが。”アンテナショップ”って言うのは、和製英語ですので、海外の皆さんには馴染みがないでしょう。企業や地方自治体などが、自社製品や地元の特産物などを広く紹介、販売促進するために開設している店舗のことです。元々は、企業などが自社製品を広く市販する前に消費者の反応を探る目的でテスト販売を行う店舗を意味するものでして、”パイロットショップ”なんて呼ばれたりもしていました。近年は、各地方自治体が主体となって運営される”アンテナショップ”が大都市の繁華街に開設されることが非常に増えました。都市部のビル内に開設された店舗の他、大型の商業施設や駅ビル、商店街等でも、期間限定、或いは常設運営されたりもしています。これらの”アンテナショップ”では、食料品や飲料品をはじめとして、伝統工芸品等と言った特産品が販売されています。本来は、その地方/地域でしか販売されていなかった商品なんかも多く取り揃えられており、日本人にもとても人気があるんです。都市部に在住している地方出身の人達にとっては、懐かしい地元の商品や、地元の新しい特産品等も知ることができる等、都市部への人口集中が進んだ現在ならではとも言える需要があったりします。また、特産品等の販売所だけでなく観光情報の紹介コーナー等も設けられている店舗も多いので、結構面白いんです。現在の日本は国内の物流網もとても発達しており、遠隔地の物資の入手もしやすかったりします。しかし、やはり是非とも実際にその地方や地域に足を運んで実感して頂けるのが一番だと思うわけでして・・ 今回ご紹介した”アンテナショップ”をそのきっかけにして頂けると嬉しいです。