主に子供向けに製造された安価なお菓子類を”駄菓子”って言います。茶席等の会食で出されたり、贈答品なんかに用いられるお高級なものではなく、また普通のスーパーマーケット等で市販されているお菓子類ともまた別モノのお菓子類のことを指します。昭和の頃・・ 第二次世界大戦後の日本には全国にこの”駄菓子”を売っている店、”駄菓子屋”がありました。小中学校の校区に数店舗くらいずつありました。子供達の”社交場”なんて言われていたんです。ちょっとした玩具や雑誌なんかも売られていましたから、毎日のように子供達が集まっていました。価格は基本的に硬貨で買うことができる範囲くらい(現在の価値で\5~\100くらい)。ほとんどが\30以下くらいで買えるものばかりでした。昭和の子供達は、親なんかからもらった硬貨を握りしめて”駄菓子屋”に足繫く通って、その限られた予算内でどの”駄菓子”を食べようか散々考え込んだんですね。製品によっては、”当たり付”で”当たり”が出たらその製品がもう一個もらえたり。あるいは、おまけの玩具なんかがもらえる、なんてものもありました。これらの”駄菓子”はそれぞれ、全国に散らばった専門メーカーで製造されてました。にも関わらず、全国のどの”駄菓子屋”比較的品揃えの偏りが少なかったんです。まぁ、それくらい需要があったわけですね?
しかしながら、昭和から平成へと時代が移り変わっていった頃を境に”駄菓子屋”は急速に少なくなっていきました。高度経済成長期を経て、世の中全体が飽食気味になっていったんですね。その結果、”駄菓子”の需要も減っていったんです。ただ、この”駄菓子”の需要自体はゼロにはなりませんでした。その独特の素朴さと言いますか、病みつきになる感じは、さすが子供達向けに研究しつくされて作られた製品だったわけでして。実際のところ、その価格に対してかなり質の高い商品ばかりなんですよ? コレ、本当です。現在でも、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなんかでもいくらかは購入できます。大型ショッピングモールなんかによっては、”駄菓子屋”を再現した専門店舗なんかを設けているところなんかもあったりします。まぁ、かつての子供達が当時はできなかった”大人買い”をしたりするんですね・・( ̄▽ ̄;)www あ、勿論現在の子供達も十分に楽しめるお店なんですよ?
ごく少数ですが、現在でも”駄菓子屋”は残っております。地元の子供達の社交場であると共に、ノスタルジックな気持ちになりたくなった大人達が割と遠方からも訪れたりする特殊な場所になってたりするんです。もし見かけたりした場合は、訪れてみて下さい。お気に召して頂けると思いますよ~?