日本発祥の娯楽としてとても有名なのが、この”カラオケ”です。海外でもそのまま”Karaoke”って言葉で知られていますよね? ちなみにこの”カラオケ”って元々日本語でどう言う意味かと申しますと・・ 日本の放送業界で用いられていた専門用語だったんだとか。歌番組なんかを放送する際、バンド等による生演奏の代わりに用いた、予め録音済みの演奏音声のことを”カラオケ”って呼んでたんだそうです。”カラ”は”空っぽor空き”、”オケ”は”オーケストラ”の略で、”生演奏/伴奏”って意味合いですね。
日本において一般的な娯楽として広まっていったのは1970年代くらい。それ以前までにあった、生バンドの演奏でお客さんが歌うことができる”歌声喫茶”と呼ばれた飲食店の娯楽サービスをそのまま受け継ぐ形で一般化していきました。当初は、喫茶店や居酒屋等の飲食店で楽しめる娯楽の一つだったそうです。それが1980年代半ば頃に登場した”カラオケボックス”と呼ばれる、歌を唄うことを楽しむための場所を提供することに特化した業態が現れたことによって、”カラオケ”は一躍日本を代表する娯楽コンテンツになりました。各お客様のグループ毎に、カラオケ用の機器類が設置された個室を提供したってことです。それまでは”カラオケ”を楽しむには、よく知らない他のお客様の歌を聴かされたり、全くの他人の前で歌わざるを得なかったり・・ってなことがあったわけです。後は、順番待ちとか色々と思い切り楽しむのに弊害になり得る要素があったんですね? まぁ、それまではそう言ったこと一つ一つも醍醐味だったりもしましたが。それが、この”カラオケボックス”の登場によって、あくまでも各グループ毎に”歌を唄う”ってことを満喫することができるようになったと言うわけでして。1970年代以降、日本では娯楽としての音楽文化が非常に盛んになっていったんです。演歌やムード歌謡曲と言ったそれまでの流行歌に加えて、フォークソングやグループサウンズと呼ばれた海外の流行音楽の影響を受けたジャンルがどんどん人気になっていきました。高度経済成長期を経て、日本の娯楽としての音楽文化はそのジャンルが更に多様化しました。日本人の生活水準も非常に高くなり、娯楽としての音楽需要も益々大きくなっていきました。そしてバブル期と呼ばれた経済絶頂期。CMソングや、ドラマ/映画のテーマソングと言った形で、日常の至る所に邦洋問わず色んな音楽が溢れるようになっていました。そんな時代的な流れの影響もあり、”カラオケボックス”で”カラオケ”を楽しむと言う娯楽文化ががっつりと根付いたってわけです。
ところで、海外では”カラオケボックス”って言うスタイルのお店は割とまだ少ないそうですね? 見知らぬ他のお客さんと一緒に楽しむって形の”カラオケ”が多いんだとか。そのせいか、日本にいらっしゃった皆さんの中には、この”カラオケボックス”に驚かれる方が結構いらっしゃるみたいです。最近の”カラオケボックス”は、レストラン並みに飲食物等の種類もかなり豊富です。個室毎に専用機器や内線等で注文出来てとても便利ですし。割と規模の大きいパーティーから、ちょっとした時間つぶしがてら、って具合にとても使い勝手もいいんです。近年は、日本では”一人カラオケ(ヒトカラ)”ってスタイルで楽しむ方も増えてます。文字通り、一人で好きに歌いまくるわけですね~ 来るべき何かしらのイベント事?に備えて練習って方もいれば、ストレス発散のためって方も。ダイエットのためって方もいらっしゃるみたいです。まぁ、楽しみ方は人それぞれです。よろしければ、皆様も楽しんでみてはいかがですか~?