プラスチック製の組み立て式の模型類ですね。日本では一般的には”プラモ”ってな略名で呼ばれることが多いです。”プラモデル”自体は1930年代くらいの英国が発祥のようですね? 日本には第二次世界大戦を経て米国から伝わってきたんだそうです。日本の”プラモデル”は、そのパーツの細かさや精密さ、ギミックの再現度なんかが非常に高いってことで海外でもとても人気です。実在の飛行機、艦艇、戦車、自動車。建築物なんかもスケーリングを変えて色々と製品化されてきました。まぁ、実在するものの模型ですから、その構造やディテールがリアルであればあるほど優れた製品ってわけですが。日本の”プラモデル”が世界的に人気となったのは、映画やコミック、アニメ等に登場する架空のものの分野だったみたいです。1970~1980年代に世界的なSFブームがありました。映画やテレビドラマ、小説やコミック、アニメ等々、あらゆるエンタメ分野でSFモノが人気を博した時代です。日本も例外ではなく、とってもたくさんの名作が生み出されました。アレとかアレ、アレなんかは特に有名ですが(皆さんそれぞれでお察し頂ければ・・)で、それらの劇中に登場する架空のオリジナルメカなんかが”プラモデル”化された結果、とんでもなく大ブームになったわけです。当時、海外から日本にいらっしゃった方達がお子様向けのお土産として購入していくことがかなり多かったみたいです。自国で知られていないような映画やアニメなんかのものでも、とても人気があったんだとか。むしろ”プラモデル”人気がきっかけで、大元の映画やコミック、アニメが後々知られることになるなんてことが珍しくなかったそうですから、何とも驚きです。

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その後も、日本の”プラモデル”は進化を続けておりまして・・ あまりご存知でない方には、是非とも現在の日本の”プラモデル”キットを一度ご覧になって頂きたいところです。大元の映画やコミック、アニメなんかも併せてご確認頂くと、きっと (; ゚д゚) って感じになって頂けるんじゃないかと思います。ちなみに、かつての”プラモデル”の制作には接着剤が必要だったりしましたが、今は不要になっていたりすることが多いんです。加えて、それほどこだわらなければ塗装もデフォルト状態でもOKって感じになってます。私も先日、なかなかの衝撃を受けるほどのクオリティでした。こう、何と言いますか。封印された子供の頃の”いじくりまわしたい”願望がふつふつと湧き上がってくる感じに、とっても”ヤバイ”代物でした・・ 部屋に”積みプラ”コーナーが出来上がったくらいに・・!( ̄▽ ̄;)! 勿論、映画やコミックやアニメなんかの架空メカやキャラクターものばかりに限らず、他にも色々と面白い”プラモデル”があったりします。何でこんなモノを、こんなクオリティでプラモ化しちゃったんだろう?って思うモノも多数・・ 騙されたと思って、試しに何かしらのキーワード”○○”+”プラモデル”でweb検索してみて下さい。結構な割合で、ちゃんと存在しますので・・
※”積みプラ”:組み上げられることなく、箱のまま積み上げられたプラモデルのことです

日本の”プラモデル”の生産地と言えば、”静岡県”です。世界的にも有名な”プラモデル”や”ラジコン”のメーカーさんの製造工場の多くが集中してるんですね? 言わば、”聖地”です。”静岡県”は、江戸幕府を開いた徳川家康公のゆかりの地域(”駿府”と呼ばれてました)でして。江戸時代、時の将軍がこの駿府の地域にあった徳川家にゆかりのある神社、”静岡浅間神社”の大造営を行ったんです。それに伴い、日本全国の木工工芸/建築関係の職人さん達をぎゅっと集めたんですね? で、その職人さん達がそのままこの駿府の地にとどまったことで、木工産業が根付いたんだそうです。その技術を用いた木製模型の製造技術が”プラモデル”に生かされたわけです。なかなか面白い話ですよね? そういう意味では、日本の”プラモデル”も伝統的な工芸品の一つと言っても決して過言ではないかと。そんなわけで、皆さんも一緒に”積みプラ”しませんか? *( ̄▽ ̄;)*