神社に参拝する際には、専用の箱にお金を入れるんです。この箱、”賽銭箱”って言います。で、この”賽銭箱”に入れるお金のことを、”お賽銭”と言います。意味合いとしては、感謝と崇敬の念やお願い事をさせて頂くお礼やご挨拶と言ったようなものだったり、気持ちばかりのご寄進的なものとご理解頂けばいいでしょうかね。かつては、お金ばかりではなくって、お米やお酒、野菜、魚と言った飲食物だったり、反物や工芸品と言ったモノ(”御供物”って呼ばれます)なんかをお賽銭代わりにしていたりもしたとか。※尚、現在は衛生や安全の観点から、”お賽銭”はお金のみってことになっております。仏教やキリスト教等の宗教施設なんかでも、お金を収めたりすることがありますよね? やり方や、礼儀作法等はそれぞれで異なりますが、感謝と崇敬の念を表すって意味合いでは同じものです。

o-saisen02
さて、この神社への参拝時の”お賽銭”。いくらくらい”賽銭箱”に入れればいいのかしら・・って思いますよね? お教えしましょう~ “お賽銭”はいくらでも構いません。感謝と崇敬の念がこもっていれば、おいくらでも良いんです。そう言われても、相場ってもんがあるでしょ?と思われるでしょうが、本当においくらでも良いんです。 特に何かしらお願い事をするわけではなく、日頃のお礼やご挨拶的な意味合いでのご参拝の場合ですと、持ち合わせている小銭(大抵の場合は¥10、¥50、¥100)を入れる場合が多いでしょうか。あ、勿論、お気持ち次第で複数枚でもいいです。何かしらお願い事をしたり、以前にお願いを叶えて頂いたお礼でご参拝する場合は、いつもよりも少し多めに(¥10→¥50or¥100、¥50→¥100~¥500、¥100→¥200~¥1,000、¥500→¥1,000~)って感じでしょうかね。まぁ、どんなお願い事をするのかにも依ったりしますが。いずれの場合も、やはり大切なのは感謝と崇敬の気持ちですので。

ところで、日本には”験かつぎ”って考え方がありますよ~ってお話を別の記事でご紹介させて頂きました。この”お賽銭”の額を決める際にも、この”験かつぎ”って考え方がよく使われるんですね? つまりは、お願い事の内容を”語呂合わせ”でもって額面(数字)に置き換えるわけでして。広く一般的に知られている定番の”語呂合わせ”も結構たくさんあるんです。こう言った類の”言葉遊び”は、日本の代表的な文化だったりするんです。日本語における数字の読み方って結構多いんです。例えばですね?
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10・・
→いち、に、さん、よん(orし)、ご、ろく、なな(しち)、はち、きゅう(く)、じゅう・・
→ひ、ふ、み、よ、い(いつ)、む、な(なな)、や、こ(ここ)、と(とお)・・
ってな具合に。

これに加えて月日や年齢等の読み方には特殊なものがあったりしますし、更には外国語の読みなんかも巧みに組み入れたりできたりするんです。現在ではかなり多種多様な”語呂合わせ”による数字への置き換えがあったりします。年号とその年の出来事や、誰かしらの電話番号と言った数字の羅列を関連付けて覚えやすくする場合とか。色々調べてみると、なかなか面白いんですよ?

今回は”お賽銭”の額面にちなんだ”語呂合わせ”をいくつかご紹介しておこうと思います。皆さんが神社にご参拝される際に、宜しかったらご参考にして下さい。

・¥5 → “ご縁がありますように”
・¥10 → “充実しますように(満ち足りますように)”
・¥45 → “始終ご縁に恵まれますように”
・¥100 → “満ち足りますように”
・¥115 → “いいご縁に恵まれますように”
・¥415 → “よいご縁に恵まれますように”
・¥777 → “ラッキーセブン!”
・¥800 → “末広がり~”
・¥1118 → “いいこといっぱいありますように”
・¥4118 → “よいこといっぱいありますように”
・¥10,000 → “万事円満!”