「神社」に参拝する人達はそれぞれ様々なことを御祈願します。こちらでは、そんな御祈願のために用いる物についてご紹介しようと思います。別の項目にて「御守り」については既にご紹介しておりますので、ここではその他のものをいくつか。
絵馬
馬の絵が描かれた木札のようなものです。「神社」によって形状はいくらか異なりますが、基本的には家を模したような五角形の木製の札です。これに祈願の内容を記して奉納するんです。元々は、神様に何かしらの祈願をする際に本物の馬を供物にしていたことに由来します。特に天災が鎮まることを祈願するとか、雨乞いといった感じに個人的なものではない大きな祈願を目的とした神事の際の大切な供物の一つだったとか。馬は神様の乗り物とされていたんですね。人間社会においても農耕や輸送等、生活のあらゆる部分で深く関係していたわけでやはり特別な動物として扱われたわけです。現在ではこの絵馬に描かれる絵も色々と多様化しました。干支の動物が描かれているものもあれば、何がどうしたのかマンガやアニメのキャラクターまで・・ 日本の神様の懐の深さのようなものをちょっと感じてしまいます。
破魔矢
そのまんま「矢」です。基本的には白羽のもの。主に魔除け、厄除け、邪気祓いの願いが込められたものになります。何かしら大きな目標の達成や希望/願望を叶えるために邁進するにあたって、障害となる悪いものから心身を護ってもらえるんですね。やはり武器である「矢」の形をしているせいか、とても効力がありそうに感じたりします。
御札
祈念を込めた言葉が記された紙製の札です。記されている言葉は様々。祈念されている内容も「無病息災」「商売繁盛」「大願成就」等々・・ 頂いた「御札」はちゃんと神棚にお祀りするのが礼儀です。神棚がない場合は、清潔な場所に置いてくれぐれも丁寧に扱いましょう。
「御守り」の項目でもお話ししておりますが、これらは自分のためと言うよりは他の人のための御祈願に用いた方がいいと言われたりします。もっぱら私利私欲のための願い事となるとあまり良くないんでしょう。是非、皆さんも誰かしらのために願いを込めてみて下さい。
そして願い事が成就した際には、やはりお礼のためにできるだけちゃんとご参拝して頂ければ。とても大切な礼儀です。