日本にある程度長期で滞在する方もいらっしゃいますよね?お仕事での赴任、留学、等々その目的は様々でしょう。そんな方達にとって重要になるのが、やはりまずは滞在期間中のお住まい選びじゃないでしょうか。言ってみれば、活動拠点になるべき場所ですし。二、三日毎に移動するんだよな~って予定の方達ならば、ホテルや民宿等の一般的な各種の宿泊施設をご利用頂けばいいわけですが。じゃあ、月単位、或いは年単位での滞在となると・・ちょっと考える必要がありますよね?
さてさて。こちらでお話しする内容は、皆さんが日本で「お住まい」を探す場合に役立つ「条件選びのコツ」と言ったものではございません。もう少し基本的な部分と言いますか。表題のとおり、「間取り(LDK)」についてお話ししたいと思います。
おそらく、「お住まい」探しをする場合には必ずその部屋(もしくは家)の「間取り」を確認しますよね?部屋数はいくつで、各部屋の広さはどれくらい?台所はあるのか?後は、おトイレやお風呂の有無、ちなみにおトイレとお風呂は別々か? それともユニットバスか・・?等々。日本では、これらの「間取り」を説明する際に「LDK」って言う表記がよく使われているんですね。「こちらは2LDKのマンションです~」とか「3DKですが、この1部屋が○畳(帖)でとっても広いんでリビングとしてお使い頂けますよ~」って感じで。この「LDK」って何ぞや?ってお話ですが。「L」はリビングルーム、「DK」はダイニングキッチンのことなんです。「○LDK」の「○」は、リビングルームとダイニングキッチンを除いた部屋数のことなんですね。「L」のリビングルームについては、「応接間」って感じの認識できっと大丈夫でしょう。一方で、この「DK」ことダイニングキッチンについては少しご説明させて頂きますと・・これは台所(kitchen)とダイニングルーム(dining room)の機能を1部屋に併存させた部屋ってことなんです。特にマンションやアパートなんかに見られるんですが、台所とダイニングルームが空間的に分けられていない造りになっていることが多いわけです。1ルームマンションなんかですと、玄関から部屋に行き着くまでの廊下スペースに台所が設えられてるなんてことはよくあったりします。そもそもダイニングルームって言うものが無くって、普段はリビングルームで食事をしてるなんてことも珍しくなかったり。ひょっとしたら、「!?」って思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。まぁ、これも日本の「間取り」に関する文化の一つと言えるでしょう。近代以前における一般的な日本の家庭での食事をする場所は、囲炉裏のある所でした。天井から釣り下がったお鍋がぐつぐつしてたりするのを映画なんかでご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。で・・ お客さんが来た際に勧める席も囲炉裏の近くだったんですね。つまり、この頃から一般家庭においては、ダイニングルームが「応接間」を兼ねてたってわけです。
「○LDK」って表記されていても、「L」リビングルームと「D」ダイニングルームと、「K」キッチンルームが空間的に分けられている場合もあります。その辺りは実際に「間取り」図を見て確認して頂ければお分かり頂けるでしょう。と、まぁ、そんなわけで日本で「お住まい」をお探しになる際には覚えておいて下さいね。