日本語を学ばれている方や学ぼうとお考え中の方。もしくは、日本語にご興味のある方なんかに是非是非覚えておいて頂きたいのが今回ご紹介する”超”と”ヤバい”って日本語の表現です。おそらく、かなり日本語を習得されている方は、きっと「うん、うん」と同意して頂けると思います。現在の日本において、この”超”と”ヤバい”は身の回りで非常に多用されている言葉なんです。Webなんかに掲載されている記事中や、書籍。映画やアニメ、ドラマ等々。日常会話なんかでは、本当によく使われるんですね。ひょっとしたら、もう無意識に使われているんじゃないか?ってくらいに。あ、因みに多用されるにも関わらず、オフィシャルな表現としてはくだけすぎた言葉って扱いのようですが・・

“超”

“超”は、とんでもなく/すごく/非常に/より一層、って意味合いの単語をとってもカジュアルな言い回しにした単語です。本サイト名に使われている”Epic”はかなり近い意味合いでしょう。オフィシャルな場面で使用するにはくだけすぎた表現と言いましたが、何かのお店の店頭なんかでは普通に”超特価”とか”超おすすめ”って具合によく目にされるかと思います。実際のところ、よほど厳粛な、あるいはとても公的な場面でない限りは、結構頻繁に使われてますね。この”超”は、名詞/動詞/副詞/形容詞/感嘆詞と言った全ての単語に付加して使うことができます。つまり”超”○○って具合に、先頭にくっつけるだけで、その単語を思いっきり強調してくれるわけです。しかも、前向きな、イイ意味合いと言いますか、少し冗談交じりな親しみを込めた意味合いにしてくれる効果もあるんです。ちょっとキツめの言葉もこの”超”が付加されるだけで、悪い印象は与えにくかったりするんです。いかがですか? 汎用性がスゴくないですか?

“ヤバい”

“ヤバい”は、感情や何かの様子を表す言葉のありとあらゆる意味合いを含みうる万能語とも言える単語です。すごい/面白い/楽しい/うれしい/興味深い・・ そして、なんとそれらの逆の意味も同じく。使い勝手が良過ぎて、最早本来の意味が分からなくなってしまっている単語と言ってもいいかもしれません~!( ̄▽ ̄)!~

さてさて。これら二つの言葉を組み合わせれば、”超ヤバい”になるわけですが。本当にコレ、万能語です。相手に悪印象を与えることもないうえに、最上級の賛辞を表す言葉として捉えてもらえるはずです。決してフザけているわけでも、からかっているわけでもありませんよ? とても面白いことに、この”超”と”ヤバい”にあたる日本語は、実は1200年くらい前から既にあったんです。”超”の方は”いと”、”ヤバい”は”おかし”って言葉でした。海外の方にも知られている”竹取物語”や”枕草子”と言った古典文学にも非常に多く見られます。使われ方も同じ。当時の人々が”いと”○○~とか、”おかし~”って連発してたのを想像すると、なかなか笑えます。そんなわけで、この歴史の深い超万能ワード、”超”と”ヤバい”。これを機会に是非覚えておいてください。あ、よかったら”いとおかし”も。たぶん、現在でも通じます。きっと、いつかどっかしらで何かしら役に立つはずですので。