「食」文化の決め手と言えば、具材もさることながら、やはり「調味料」。お国柄と言いますか、その国の特徴が表れますよね? 気候が暑いところでは発汗を促すために辛い調味料が多かったり、塩っぱいものが多かったり。塩味よりも香りを重視した味付けだったり。
日本の場合、なかなか色々複雑と言いますか、雑多と言いますか・・ 結構色んな異文化の「味」をかなり柔軟に取り込んでいるのが特徴かもしれません。割と何でも取り込んでしまった上で、それらを自分達の好みに寄せる工夫をするのが好きなお国柄だったんでしょうかねぇ。ただ、その工夫の内容がなかなかに手が込んでいるわけでして。日本の調味料やそれらを用いた調理方法なんかにはその辺りが非常に現れてます。まぁ、調理方法に関するもう少し詳しいことについては別の項で触れることにしてですね? 日本の特徴的な「調味料」としてお勧めしたいのはコチラです。やっぱりねーって思われた方には申し訳ございません。でも、ご納得頂けると思いますので。
醤油
穀物類(小麦、大豆等)を醸造発酵させたもの。味噌の製造過程でできる上澄み液は「たまり醤油」と言って、今の「醤油」の元となったものです。
味噌
主に大豆や米、麦等の穀物類に塩、および麹を加えて発酵させたもの。歴史的には「醤油」よりも古いんです。日本古来のものなのか、大陸から伝来したものなのかは諸説あるものの、現在の「味噌」の元となったものは1000年以上前から記録に残っています。
だしつゆ
代表的なものは昆布や鰹から採った「だし」に醤油、酒、味醂等を加えたもの。ここでは「だし」ではなく、敢えて「だしつゆ」にしました。
味醂(みりん)
魅惑の深い甘味と照りを料理にもたらす魔法の液体。お酒の一種で、40~50%の糖分を含む。アルコール濃度は10~20%!! 元々は飲用されてました。薬膳酒を作るのに用いられていたりも。
お酢
穀物や果実を原材料とした醸造酒を酢酸発酵したもの。酢酸の他にも、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸を含むものや、アミノ酸、アルコール類、糖類を含むものもある。日本における一般的なお酢の原材料は主に米や麹で、4~5世紀頃には製造されていたとの記録が残っている。酒粕酢は日本発祥だとか。
果たして、それぞれどんな味、香りのする調味料なのか・・? そこはやはりご自身でお試し頂くのが一番です。