神社で売っている、こう・・チマっとした平べったい小袋状のやつです。形状については多種多様なんですが、一番それっぽい、「御守」と言えばこんなの、っていうのがコレです。
海外で言うところの”Charm”や”amulet”とはいずれも少々ニュアンスが異なる代物だったりしますが、ここでは”Charm”を採用させて頂きました。さて、この「御守」は、元々自分のために買うものではないんです。他の人のことを想って買うものなんですね。「商売繁盛」「安産祈願」「学業精進」等々、御利益の種類も様々ありますが、あくまでも他の人の幸せを願って買うものです。そういう意味では、お土産にピッタリです。あ、別に自分自身のために自分で買ったものはご利益がないってわけではありませんので。
因みに、最近は何と電子データ形式の「御守」もあったりします。Web上で神社に「お参り」する~なんてサービスもあるようですし。21世紀って感じ?がするようなしないような・・
「御守り」の取り扱いについて
御自身で「御守り」を購入した。あるいは誰かしらから「御守り」を貰った場合・・ じゃあ、それをどう取り扱ったらいいか、ってことは気になるところですよね? やはり神聖なモノであるとともに、気持ちが込められているモノですから、いい加減な扱いはできませんよね? と言うことで、その辺りについてちょっとご説明しておきますね。
大抵の「御守り」は普段携帯できるような大きさです。勿論色んな形状のものがありますから、全部が全部普段から携帯して持ち歩くのに適しているかと言えば、そうとも言えませんが。携帯できないものについては、ご自宅のどこかしら綺麗な場所に大切に保管しておくって感じで問題ありません。一方で携帯できるものについては、ポケットに入れておくとか、持ち歩くバッグ等に入れておくとかって感じに、まぁ普通に持ち歩いて頂けばいいでしょう。別段、何か特別な専用の袋や容れ物に入れなきゃいけないなんてことはございません。ただし、決して粗雑には扱わないようにはして頂きたいところですね。あとは紛失さないように注意して頂ければ。おそらくもっと問題なのは古くなった”御守り”はどうすれば良いのか?ってことについてでしょう。果たして、処分していいものなのかどうか? 「商売繁盛」「安産祈願」「学業精進」等々、「御守り」には様々な願いが込められています。その願いが叶った場合・・「ご利益があった」「悪いことに苛まれなかった」って場合、尚更その後その「御守り」をどう取り扱ったら良いかは気になりますよね? いらなくなったから、邪魔だからって具合に簡単には捨てられませんから。本来ならば、願いが叶った際、もしくは年末年始などの年の区切りの時期なんかに、それを購入した神社に持参して頂くのが望ましいんです。そして、その神社にお祀りされている神様 にきちんとお礼を申し上げてから、その神社で引き取って頂く、と言うわけです。”返納(返却)”するって感じに捉えて頂くといいでしょうかね。神社の方に訊ねれば、返納する場所を教えて頂けます。神社では、そんな返納された「御守り」をきちんと処分して下さってるんです。年末年始の時期に神社を訪れて頂くと、神具やお供え物等々をまとめて燃やしている光景を目にされると思います。”お炊き上げ”なんて呼ばれたりしますが、アレはその処分方法の一つです。他にも地域によっては、一月中旬頃にお正月の飾り等を”お炊き上げ”するのを”どんど焼き”って呼んだりしますね。しかし、その神社の遠方にお住まいだったり、そもそも参拝して頂くのが困難な場合・・ その場合は、お近くの神社やどこかしらの神社に参拝された機会にお預かり頂くようにして下さい。まぁ、同じ神様(もしくは同系列の神様)がお祀りされている神社が好ましいのですが、なかなか日本にお住まいでない方達にはそれも難しいですから、そこは同じ”日本の神様”に感謝するって形で。ちなみに神社によっては、「御守り」の返納を郵便で受け付けて下さっているところもあります。勿論、”お炊き上げ”をお願いする場合は事前にお調べ頂いた上で。
そんなわけで、ちょっとざっくりとご説明してしまいましたが・・ 何も「御守り」は必ずしも処分しなければならないってわけではございません。やっぱり、人それぞれ思い入れがあったりするでしょうから。他の人から貰ったものだったりすれば、尚更ですよね? ですから、無理に処分することもないと思います。でも、せめてですね? ふと思い出した際になり、”日本の神様、どうもありがとうございました”と御礼を申し上げて頂ければいいかなと。大切なのはやはり”気持ち”ですので。