日本では「車は左側通行、歩行者は右側通行」という原則があります。コレ、法律で定められています。ただですね、これには色々と追加事項がありまして・・詳細は省きますが、あくまでも車と歩行者の対面交通が必要な場面での原則です。歩行者同士に関してではありません。あ、車は「左側通行」というのはがっちり決められています。大原則です。
実際のところ、屋内外問わず、歩行者同士は「左側通行」で行き交っているのがほとんどです。よって基本的にはその場の流れに従って「左側通行」をして頂ければ問題はないのですが・・たまにその原則から外れている場所があったりします。有名なものですと伊勢神宮の内宮。一部の旅館や料亭等でも「右側通行」に決められているところがあります。そういう場所では大抵その旨が明記されているのでご注意下さい。
因みに、日本においてこの「左側通行」が普通となった理由の一説としてよく挙がるのが、「武士の刀」です。
刀は基本、腰の左側に差します。で、例えば刀を腰に差した者同士が「右側通行」ですれ違おうとした場合・・刀の鞘同士が当たるわけですね。「あ、失礼」「いや、大丈夫でござる」みたいなので済めばいいのですが、まぁ済まないわけです。揉めたんです、きっと。「刀は武士の命っ」だったそうですので・・屋外ならばお互い距離も取れますが、屋内となると鞘同士がぶつかる危険度は当然増します。武士同士ならまだしも、一般の人と武士がすれ違ったりした際にそうなると大変です。武士サイドはもう「無礼者っ! 手打ちにしてくれるワっ!」・・実際にはそんなにすぐに刀を抜いてズバーっなんてことはなかったようですが、少なくともトラブルにはなったんでしょう。で、その解決策が「左側通行」だった、と。
何だか童話とか昔話みたいな話ですが。