日本には「チップ」という習慣はありません。ありませんが・・何かしら特別な配慮をしてもらったとか、お世話になったとかいった際の感謝のしるしとしてお金を渡すことがあります。

結婚式等でお世話になったスタッフの皆さんへのお礼(「ご祝儀」なんて言います)とか、旅館やホテル等に宿泊した際に部屋の担当してもらった仲居さんへのお礼(これが「お心づけ」です)とか。そのシチュエーションは様々ですし、それぞれ呼び方が変わったりします。海外からいらっしゃった方達が遭遇する場面ですと主に後者ですよね。あくまでも謝意や好意なんかを表すためのものです。必ず渡さなければいけないことなんかはありませんし、渡さなかったからといって扱いが悪くなるなんてことはありません。勿論、サービスにとっても満足したって場合は是非お渡し頂ければと思います。ただし、「丁重にご遠慮する」って方針を取っていることもあります。その際は決して気を悪くされませんように。あ、あのサービスはココでは当然のおもてなしだったんだなぁと思って頂ければ。

因みに、こういった「お心づけ」を渡す際には、それ用の袋なんかにお金を入れます。「ご祝儀袋」とか「ポチ袋」と呼ばれるものです。実はこれらの袋、とってもたくさん種類があったりします。お土産に買って行ったりする方も結構いらっしゃるようですよ?