「お辞儀」のような非接触系の挨拶にも表れていますが、日本人にとって相手との「距離感」は実は結構大切だったりします。

ここでお話しする「距離感」は概念的なものではなく物理的な距離のことです。この距離の取り方で、相手に対する敬意や親しみ度合いなんかも表していたりします。勿論、無意識の内のものもありますが。大事なコミュニケーションの形なんですね。決して敵意を持っているわけではないのですが、最初からあまり積極的に馴れ馴れしくしないのが日本人の気質と言えるかもしれません。良く言えば、圧迫感とか威圧感がない。悪く言えば、とかく消極的・・なかなか難しいものですね。何を考えているか分からない微笑みを浮かべながら、取り敢えずは頭をぺこりと下げてくるという日本人のイメージの正体でもあるでしょう。

とは言え、最低限保っておきたい相手との「距離感」のようなものは誰にでもあると思います。ただ日本人にとっては、相手との距離の取り方が大切な心遣いの表れだったり、美徳とされる文化であったりするわけです。何卒ご理解のほど・・