日本の政府機関や民間企業、学校等と言った組織における”年度”の始まりは基本的に4月なんです。4月1日を始まりとして、翌年の3月31日までを一区切りとする形です。暦の上での年(暦年)の始まりの月である1月とは別になっているんですね? 季節的には全国的に冬が明けて、春になる時期にあたります。ちなみに、この年度の区切りは明治時代から始まりました。
さてさて・・ そんな4月の新年度を迎えて、日本の社会人や学生の多くが新しい環境での生活が始まります。企業等における新規就職や異動、学校等では入学やクラス替え等々、大きく生活環境が変わる人が多いんですね? 期待や不安が入り混じったような、この時期特有の雰囲気が世間には溢れます。しかし、そう言った新しい環境での生活にうまく適応できないことによって気持ちが滅入ってしまったり、体調を崩してしまったりすることが少なくありません。不眠や疲労感、食欲不振等々・・ もちろん人によって異なりますが、毎年大体4月終わり頃から5月のゴールデンウィーク明け頃にそう言う方が多くなるんです。日本では、「五月病」って呼ばれています。抑うつや無気力、不安感等が主だった症状とされています。一応、予防策としては適度な気分転換や休息等によってストレス管理を心掛けることが重要だそうです。そうは言っても、やはり人それぞれによって、そう言った体調不良に見舞われてしまう人もいれば、全く経験することがない人もいます。それ故に、前者の方達当人にとっては深刻な状態であっても、後者の方達からすればあまり理解できないなんてことも多いわけですね? 近年はようやく、社会全体的にもそう言ったことに対する意識の向上促進や配慮の重要性が進んできたりしていますが・・ やはり毎年この時期には、この「五月病」と言うものは話題に上がってきてしまいます。なくしてしまうのはなかなか難しいんでしょうねぇ・・
海外でも、同様の心身の不調と言うものはやっぱりあるようですね? いずれも新年度を迎えること等によって生活環境の変化が要因になっているようなのだとか。この記事をお読み頂いた今この時に、正に新生活が始まっているって方もいらっしゃるかもしれません。そんな皆さんの新生活が素敵なものであることを心から祈っております。くれぐれも体調管理にはお気をつけ下さい。