食事の際に限らず、異なる文化圏の人同士が交流する機会が多くなった現在において、それぞれの”マナー”事情についての理解は非常に重要なものと言えるでしょう。各国各地域にはそれぞれのマナーと言うものがあります。それらは、共通するものもあれば、非常に独自性のあるものも多くあります。また、その時代ならではと言ったものも少なくないでしょう。特に近年、日本には多くの海外の方達がいらっしゃるようになりました。ビジネスばかりでなく、留学や観光等々、様々な目的でいらっしゃってます。そのせいもあって、私達日本人から見た海外の方達のマナーについて、或いは逆に、海外の方達から見た日本人のマナーについての様々な意見や感想等が多く聞かれるようになりました。テレビや新聞、書籍等の従来メディアに加えて、各個人が発信するSNS等の情報なんかもありますから、それらの情報を見聞きする機会も非常に多くなったわけです。まぁ、その内容は好意的なものもあれば、やはり否定的なものもあります。それらを通してそれぞれの文化圏のマナーの違いについての理解が進んでくれれば、とても良いことだと思うんですが・・ 各国各地域のそれぞれ異なるマナーと言うものは、どちらが正しいと決めつけられるものではないと思います。一方が多数派だから、そちらが好ましいと言えるものではないですよね? それらは、それぞれ異なるだけの歴史や文化の背景だったりってものが必ずあるわけです。ただし、どの文化圏のマナーについても共通するのは、それらは自分以外の人達が不快に感じないようにするための配慮から成り立っていると言うことでしょう。そう言ったものを踏まえた上で、お互いの文化圏におけるマナー事情を理解することはとても大切だと思うわけでして。以下では、日本において話題に上がることが多い食事中におけるマナー事情についていくつかご紹介したいと思います。

食事中のおしゃべり

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何か別のことをしながらの食事に関するマナー事情は、文化圏によって様々です。最も一般的なものですと、やはり”おしゃべり”でしょうか。多くの文化圏において共通するマナーとしては、口内に食べ物が残っている状態のままで話したりすることはマナー違反とされていますよね? しかし、食事中の会話自体は推奨されている文化もあれば、所謂”黙食”がマナーとされている文化もあったりします。さて日本の場合はどうかと言いますと、一般的には食事中の会話はマナー違反にはなりません。レストランや居酒屋等の飲食店等においても大丈夫です。ただし、他のお客様に迷惑をかけないことが大前提です。大声を出して騒いだりするのはくれぐれもお止めください。

ながら食べ

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近年、日本において話題に上がることが非常に多くなっているのが”ながら食べ”に関することです。”食事中のおしゃべり”に関しては前述した通りですが、食事中のスマホ操作、TV視聴、仕事等に関しては意見が賛否両論と言ったところなのが実情なんです。現代の日本ならではって事情だったりもするんですが・・ 一昔前くらいの日本においては、多くの家庭において食事は家族と一緒にする機会が多かったんです。ですから、各家庭の考え方によっては、TVを視聴しながらの食事はダメなんてこともよくあったりしたわけでして。おそらく、その影響でしょうか? “ながら食べ”は、マナー的にあまり良くないって考え方が割と一般的にも知られていたこともあって、公の場では割と遠慮する傾向があったんです。しかし時代の流れに連れて、家族そろって食事をすると言う生活スタイルが減少していき、食事が各個人が別々にするものに変わっていったんですね? その結果、”ながら食べ”のマナー的な良し悪しの基準は個人それぞれによるものとなっていったんです。コレ、どうやら老若男女問わずって感じです。そんなわけで・・ 現代の日本では、食事中のスマホ操作、TV視聴、仕事等については、見る人によって極々普通のことと受け入れられる場合もあれば、無作法な印象を与えてしまう場合もありますので、ご理解くださいませ。

三角食べの話

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主菜、副菜(複数の場合も有り)、汁物、ご飯。日本の食事の基本的な構成はこれら4つです。飲食店等において、定食を注文すると大抵の場合はこの構成ですね。懐石料理等のコース料理を除いて、日本ではこれらの料理が同時に配膳されるわけですが、さて、どう言う順番で食べるのがマナー的に正しい、或いは推奨されるんでしょうか? そんな疑問を持たれた方もきっといらっしゃることでしょう。その答えの一つが”三角食べ”と呼ばれるものです。まぁ、ざっくり言えばですね? いずれも万遍なく、同じペースで食べ進めてください、ってことです。どれかを食べ切ってしまってから、次の料理って感じではなく、主菜→副菜→ご飯、汁物→副菜→ご飯、汁物→主菜→副菜・・って具合に、三種を順番違いに食べるのを1セットとして食べ進めて行く感じでしょうか。日本の定食と言う料理構成は、全部の料理を同じペースで食べ進めて行くことを前提としたものなんです。一説では、空になってしまった器が長時間人目に晒されている状態があまり好ましくないと言う配慮から生まれたマナーなんだとか。

勝手にアレンジ食べ

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どんな料理にも想定された基本的な食べ方があって、それに則った盛り付けがなされているものです。つまり、その想定された食べ方から外れた食事の仕方はやはり基本的にはマナー違反です。適切な言い回しがイマイチございませんので、ここでは”勝手にアレンジ食べ”と名付けさせて頂きますが。いくつかのおかずと共に、ご飯と汁物って組み合わせで構成される和食定食等において、昔からよくマナー違反とされているのが”ねこまんま”です。コレ、ご飯に汁物をかけるor汁物にご飯を入れる食べ方のことでして。和食には、おじやや雑炊、冷や汁、お茶漬け、ひつまぶし等々、ご飯に汁物をかけたり、汁物にご飯を混ぜて調理する料理って結構色々あったりします。で、これらが食べ易くって美味しいものが多いんです。それ故に、汁物にご飯を浸した食べ方に対して親しみがあったりするんでしょう。前述したおじややら雑炊やらと言った料理は、汁物にご飯が入れられて出されている料理です。また、お茶漬けやひつまぶしなんかは色々な食べ方を楽しむことを想定されている料理です。しかしながら、定食等で出されるご飯と汁物は、やはりそうではないんですね? それらは配膳されている通り、別々に食べるものなんです。他のおかず等の食べ方も同様です。別々に盛り付けられていて、別々に食べることが想定されているにも関わらず、ご飯におかずを乗せたり混ぜ込んで食べたりって言うのは、やはり基本的にはマナー違反と言えるでしょう。

口内丼

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最近、日本で話題になったのがコチラ。異なる料理を同時に口内に入れて食べるのはマナー違反か否か・・? 最たる例ですと、ご飯とおかず。或いは、ご飯と汁物の組み合わせですね。主菜や副菜、汁物が口内に残っている状態で、ご飯を口に運ぶと言う食べ方をする日本人は割と多かったりするようでして。おそらく、多くの日本人が思わず悩んでしまったかもしれません。と言うのも、日本にはご飯におかずにあたる料理を乗せる”丼モノ”と言う料理文化が広く一般的になっているわけでして。この”丼モノ”。口内に入れてしまえば、異なる料理を同時に口内に入れて食べるのと何ら変わりませんから。まぁ、この”口内丼”と言う食べ方。未だに賛否両論だったりします。消費が少なくなったとは言え、やはり米食文化が基盤にある日本食ならではのマナー問題と言えるでしょうが。一つの意見として、私個人も同意するものとしては・・ 料理として出されている様式に合わせるのが妥当ではないかと思うわけでして。主菜、副菜(複数の場合も有り)、汁物、ご飯のように、それぞれが別の料理として出されているものは、同時に口内に入れないのが食べ方としては正しいんじゃないかと。一方で、丼モノのように一つの料理として出来上がっているものについては、当然そのまま食べるのが好ましいんでしょう。近年は、こう言った食事上のマナーに関して、非常に多くの個人的な意見が出されて話題に上ることが多くなりました。内容的にはとても興味深い意見なんかも多くてよいことだと思う一方、それらの多くがどうにも一方的に批判的でネガティブな論調だったりするのがイヤだったりします・・

咀嚼音

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料理によっては、どうしても食べる際に音が出てしまうものも多くあります。揚げ料理や焼き料理、新鮮な野菜や果物類等、食べる際に生じてしまう音がその魅力の一つとなっているものも少なくありませんよね?日本の食文化における麺類を食する際の麺をすする音なんかもその一つと言えるでしょう。ただ、ここでお話ししようとしている咀嚼音は、上述した音とは全く別のもので、不必要な大きさで発せられる咀嚼音についてです。日本では一時期、まるで盛大にガムを嚙むような咀嚼音を発する人物を指して”クチャラー”なんて呼び方が流行りました。不必要な大きさで咀嚼音を発することは、やはりマナー違反とされていると言えるでしょう。この咀嚼音問題。実は、結構自分では気づいていないことが多いようです。知らず知らずのうちに、他人に不快な思いをさせている場合が多いようですので、くれぐれもご注意くださいね?

肘つき/膝立て

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食事中の姿勢や座り方も文化圏によって異なりますよね? そもそも、テーブルやイス、ソファ等で食事をする場合と床に座って座卓等で食事をする場合とでも随分と異なりますから。日本の場合は、そのどちらの場合も経験する機会が多いわけですが、いずれの場合においても”肘つき/膝立て”はマナー違反とされています。明確な根拠等はあまり定かではありませんが、割と古来からそうだったようですね。一説では、着物の文化において、着崩れが生じる姿勢や座り方ははしたないとされてきたからだとか。現代の日本人が一般的に着用している衣服では”肘つき/膝立て”によって着崩れが生じることはありませんが、その姿勢や座り方についての美的価値観は受け継がれているようです。

楊枝の使用

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最近は少なくなりつつありますが、日本の飲食店ではテーブル上に楊枝がよく備えられていたりします。勿論、食事後にお客様が使用して頂けるようにと言う、お店側の配慮なんですが。おそらく多くの文化圏でもそうですが、日本でも食後の楊枝の使用はマナー違反ではありません。ただし、大っぴらに使用するのはNGです。食事に同席されている方に対しては当然の事、同じ店内にいらっしゃる他のお客様に対しても配慮した上で目立たないように使用しましょう。可能であれば、お手洗いなんかに移動して用いる方が良いかもしれませんね。

喫煙

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2000年代以降、すっかりマナー事情が変わったことの一つが喫煙に関することでしょう。2000年代くらいまでは、レストランや居酒屋等の飲食店等においても食事中の喫煙はマナー違反ではありませんでした。食事中の喫煙が不可とされているエリアと喫煙可能エリアが分けて設けられていたりしたんです。現在は、世界的な流れに従って、食事がされる空間における喫煙はほぼ全面的に禁じられるようになりました。一部の喫茶店等においては、食事を取りながらの喫煙が可能なスペースが設けられていたりもしますが、あくまでもそれらはブースのように隔離されたスペースとなっています。また店先(屋外)であればOKと言うわけでもありません。お店によっては喫煙可能エリアのようなものが設けられたりしていますが、大抵の場合は敷地内では全面禁煙となっておりますのでご注意下さい。