江戸時代には、大名中では最大の石高を有することから「加賀百万石」と呼ばれ、当時の「江戸」「大阪」「京都」に次いで「名古屋」と並ぶ大都市として栄えた都市です。
この地域が歴史上に現れるようになったのは、戦国時代の途中から。
16世紀中頃くらいからです。
江戸幕府を開いた徳川家康公、それ以前に天下統一を果たした豊臣秀吉公。
続けざまに両者の重臣として仕えた前田家がこの地を継続して拠点としたことから、その後長きにわたって重要な城下町として発展していきました。
特に「大阪」や「京都」等の他の大都市と直接結ばれた交通路は非常に重要だったわけでして、日本海側に面した都市としては最も栄えた都市と言えるでしょう。
江戸幕府が開かれて以降は戦もなく、また第二次世界大戦期にも大都市だったにも関わらず空襲を受けなかったことから都市開発が始まった当時の市街地の風情が残されていると言う、国内でも稀有な場所だったりします。
当然、産業面でも優れた伝統工芸等が数多く生まれ、今に伝えられています。
現代に入ってからも、国内大企業の日本海側の拠点となる支社が軒並みこの地に置かれたこともあり、やはり日本海側の一大都市の面は変わらずと言った感じでしょうか。
また前述のとおり、貴重な歴史的景観が残されていること等から観光面でも人気の場所です。
近年は、「北陸新幹線」が開通したこともあって、首都圏からのアクセスもかなり容易になったことから尚更ですね。
治部煮に代表される伝統的な郷土料理や、カニやノドグロと言った有名な海産物等々、「食」の面でもとっても魅力的な観光地と言えるでしょう。
以下では、「金沢」の主な観光エリアをご案内したいと思います。
また併せて「金沢」以外のお勧め観光エリアを含めた「旅のしおり」も追加していきますのでお楽しみに。
「鼓門」で有名な「金沢駅」。
近年、「北陸新幹線」が開通したことで国内でも大人気の観光地域となりました。
「東京」から約2時間半。
「大阪」からも大体同じくらい、「名古屋」からは3時間とちょっとくらいと交通アクセスに非常に恵まれてます。
市内の交通手段としては、基本的にはバス/タクシーをご利用頂くことになります。
主な観光スポットが駅の東南側2~3km圏内にぎっしり集まってますので、冬時期でなければ徒歩でも大丈夫です。
見どころが多いので大まかに3つのエリアに分けてご紹介しましょう。
まずは、「金沢」市街地を見下ろす「卯辰山公園」に至るエリア。
「近江町市場」は「金沢」の台所と言ってもいいでしょう。
漁場に恵まれたこの地域ならではの海鮮丼やお鮨は是非ともお試しください。
ちょっと小腹を満たすのにちょうどいいくらいの食べ物もたくさんあって、目移りしてしまうかもです。
市場を過ぎたところにあるのが、「金沢茶屋街」として有名な「主計町/ひがし茶屋街」。
昔ながらの料亭やお茶屋等が立ち並ぶ風景は他では見られません。
町人文化が花開いた江戸時代の街並みがお楽しみ頂けますよ?
そうして辿り着くのが「卯辰山公園」。
紫陽花や花菖蒲、睡蓮等の開花時期は特にオススメ。
こちら日本の歴史公園としても有名です。
二つ目は「金沢城址」を中心とするエリア。
「金沢駅」からは南側の地域ですね。
「長町武家屋敷跡」は江戸時代の城下にあった藩士の住居や通りがそのまま残っているとても貴重な一帯です。
一般公開されている有名屋敷もあって、海外の方にも人気です。
「金沢城址」のある「金沢城公園」からほど近い「金沢21世紀美術館」は国内でも人気の観光スポットですね。
そして日本三大庭園の一つとして名高い「兼六園」。
季節毎に異なった魅力を有する屈指の名園です。
実はこの周辺地域には、「金沢」や周辺地域の伝統工芸に関する博物館等が数多くあります。
加賀友禅、九谷焼、輪島塗等々、日本を代表する伝統工芸が数多くあるのも「金沢」の特徴と言えるでしょう。
三つ目は「にし茶屋街」周辺。
前述の長町の武家屋敷跡がある一帯から更に少し南へ下った地域です。
「にし茶屋街」は「主計町茶屋街」「ひがし茶屋街」と並んで「金沢三大茶屋街」と呼ばれています。
最近は観光客の増加に伴ってカフェやスイーツのお店なんかも充実しているグルメスポットだったりもしますね。
こちらで是非オススメしたいのが「妙立寺」。
忍者寺なんて呼ばれるからくり建築です。
「金沢」の伝統工芸の一つとしてからくり人形なんかも有名なんですが、こちらは建物自体がからくり造り。
面白いですよ~?
見応えのある観光名所の数もさることながら、「金沢」はこの地域ならではの美味しいものもたくさんです。
有名な「加賀料理」や海鮮丼等の魚介類を使った料理の他、この地域は昔から和菓子類の激戦区でもあります。
これらも、戦禍に晒されることなく歴史ある城下町として栄え続けて来た結果と言えるでしょう。
石川県の北端に位置するのがこの地域。
恐竜の頭みたいな形が特徴的です(そう見えませんか?)。
こちら、結構人気のドライブコースだったりしますので、ぐるっと周って頂くにはレンタカーなんかをご利用頂く必要がありますが。
でも、その価値は十分あるくらいに素敵な地域です。
この地域独特の水田風景「白米千枚田」や揚げ浜式の塩づくり体験ができる「道の駅すず塩田村」、日本神話にも登場する「青の洞窟」等々。
海外でも人気がある日本の伝統工芸品の一つ、「輪島塗」は有名です。
「輪島工房長屋」では職人さんの作業を見学させてもらえたりします。
勿論、「金沢駅」から電車で行き着くことができる「七尾」を中心に観光頂くこともできますので。
「和倉温泉」で宿泊して、海の幸を満喫して頂くのもいいでしょう。
北陸地方と言えば、カニですっ!カニ食べ行きましょう!
「金沢駅」から電車で1時間弱くらい。
「北陸自動車道」でも大体同じくらいでしょうか。
お勧めしたいのは、できればレンタカーなんかで「北陸自動車道」をドライブするコースです。
ずーっと視界には海が見えてる状態・・
結構素敵です。
石川県には国内で唯一、波打ち際を自動車で走れる「千里浜海岸」なんかもありますので、レンタカーを使って県内を巡って頂くのもオススメですよ?
こちらにある「加賀温泉」は石川県の有名な温泉地です。
秋頃の「鶴仙渓(かくせんけい)」では紅葉が楽しめる絶好のスポットです。
世界遺産として有名な「白川郷」。 あの合掌造りの家が並び立つ有名観光地ですが、実は「金沢」からは意外と近いんです。 高速バス(事前予約が必要)も出ていて、移動時間も1時間くらい。 日本の御伽噺(むかし話)に登場しそうな里山風景をお楽しみ頂けます。 「金沢」にいらっしゃった際には、観光プランに追加してみてはいかがでしょうか?
北陸地方の大きな都市の一つです。
「金沢駅」からは電車で1時間くらい。
「北陸新幹線」の停車駅ですので他主要都市からのアクセスも便利なところです。
「富山」からほど近い「高岡」は、あの漫画家・藤子不二雄氏のご出身地です。
観光で訪れて頂くならば、お勧めしたいのが合掌造りの集落。
実は「白川郷」以外にも合掌造りの集落が観られる地域はあるんですよ?
「菅沼合掌造り集落」「五箇山合掌の里」「相倉合掌造り集落」って具合に、意外と知られていなかったりするんですね。
「富山」から少し距離はありますが、国内最大級のダム「黒部ダム」も昔から人気の観光スポットです。
富山県の山岳部は日本有数(世界有数でもあります)の豪雪地帯です。
冬時期はもうその気候自体が見どころと言っても過言ではありません。
くれぐれも防寒対策は怠らずに・・ 本当ですよ?
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