北海道、本州、四国、九州は陸路で結ばれていることもあって、比較的離れている感覚が薄かったりするわけですが。
国内でも空路、あるいは海路を用いる必要がある沖縄地方は少し遠い場所って印象があったりします。
海を越えるって、そう言う意味ではとてもすごいことなんですよね?
日本人にとっても、沖縄地方に出掛けるってなると、同じ国内での旅とは少なからず心持ちが違うような気がします。
そんな沖縄地方の中心都市。
「那覇」ですね。
沖縄はかつては「琉球」と呼ばれた、前述の本島における政治体制とは別の王国がありました。
コレ、超昔からありました。
7世紀頃とかそんな時代ですね。
10世紀以降辺りになると、日本本島や中国等の大陸との交易もさかんに行われるようになっていたようです。
「首里城」で知られる琉球王国が興ったのが1400年代初めのこと、以降明治政府が成立するまでの450年もの間続きました。
「那覇」と言う港湾都市が生まれたのは、その少し前。
19世紀中頃にアメリカ合衆国が開港を求めて来た頃になります。
日本本島、中国大陸、東南アジア地域の中間に位置していたことから、貿易面、あるいは軍事面において非常に重要な場所だったわけですね・・
そういった性質は、第二次世界大戦を経て今も続いています。
1970年に本土返還されましたが、現在でも在日米軍施設が置かれており、政治的に複雑な事情が色々とあったりするんですね。
訪れて頂く際には、そう言う歴史的背景なんかも含めて色々観光して頂ければと思います。
前述のような歴史的背景や地理的な理由もあって、北海道、本州、四国、九州とは異なった文化が残っているのが大きな魅力でしょう。
勿論、都市部は近代化された街並みとなっていますが、歴史的建造物や工芸品、食文化等は本島とは違った特色が多くあります。
その辺りは、日本本島、中国大陸、東南アジア地域等との交易が盛んだったことが感じられてとても面白いですよ?
気候も一年を通じて温暖で、亜熱帯性の気候区分に属していながらも本島ほど最高気温も上がりませんし、多湿って感じでもありません。
実は日本国内でも、かなり過ごしやすい地域なんです。
さて、沖縄地方の交通事情についてですが。
国内では珍しく、鉄道が通っていません。
市街地を移動する際には、基本的には路線バスをご利用頂くことになります。
周辺地域なんかも色々と周りたいって方ならば、レンタカーなんかをご利用頂いた方がいいかもしれません。
北海道とは異なり、沖縄本島自体はあまり大きくないですから、結構容易にぐるりと周って頂けますよ?
あ、勿論、沖縄本島以外の地域へは空路での移動となりますので。
以下では、「那覇」の主な観光エリアをご案内したいと思います。
また併せて「那覇」以外のお勧め観光エリアを含めた「旅のしおり」も追加していきますのでお楽しみに。
空路で沖縄地方や周辺の島々等を訪れる際に必ず経由することになるのがこの「那覇空港」です。
「那覇」の南西端に位置しており、航空自衛隊那覇基地が併設されています。
つまり、民間機と自衛隊機が共同利用してるんですね。
「那覇」の、と言うよりも、沖縄地方全体の玄関口です。
奄美諸島等の周辺地域を訪れる際の中継地でもあります。
ですので、基本的には必ずここを起点として移動計画を立てて頂くことになります。
因みに、海路でいらっしゃる場合は北西端にある「那覇新港」をご利用頂くことになります。
「那覇」の中心市街地まではモノレール(ゆいレール)やバス、タクシーなんかが出ています。
レンタカーを利用される場合も、こちらでレンタル可能です(あ、基本的には要予約ですよ?)。
日本国内の他の空港に降り立った時とは、やはり陽光の色が違う感じがすると思います。 かなり南方に離れてますので。是非体感して下さいませ。
「国際通り」は沖縄で一番の繁華街です。
県庁前から北東方向へと伸びる大通り沿い1.5kmくらい(ゆいレール牧志駅周辺まで)までの地域ですね。
飲食店やお土産店はもちろんのこと、宿泊施設なんかもたくさん。
色んなお店がぎゅっと集まっているので徒歩移動で十分周って頂けます。
大通りから少し外れると商店街があったりします。
「平和通り商店街」「市場本通り商店街」なんかが良く知られてますが、これらがとっても魅力的な雰囲気です。
アジア地域っぽい異国情緒みたいなのがお好きな方にはオススメの散策エリアでしょう。
屋台等をはしごして沖縄料理やお酒を楽しむのも良し、工芸品や雑貨類をたくさん抱え込んじゃうも良し・・
焼物のお店が軒を連ねる「壺屋やちむん通り」なんかに行き着いてしまったあかつきにはなかなか困ったことになるかも。
くれぐれもお気をつけ下さいね。
「那覇空港」から「ゆいレール」で大体40分弱。
交通状況にもよりますが、バスやタクシー、乗用車等でも同じくらいの移動時間でしょうか。
「那覇」を代表する観光地がこちらの「首里城公園」です。
国営沖縄記念公園の首里城地区に当たる地域で、「那覇」の市街地を見下ろす丘陵地にあります。
市街地には高層建築物がないため、その向こうには海が見えて素晴らしい眺望を楽しめます。
かつての琉球王国の面影を残す遺跡群は2000年12月に世界遺産にも登録されました。
太平洋戦争を挟んで失われてしまった首里城本殿や城壁等は戦後少しずつ復元が進められ、1990年代には正殿や門、城郭等も再建されたのですが・・
残念ながら、2019年10月終わりの火災で再建されていた正殿と北殿、南殿が焼失してしまいました。
現在は失われてしまった史料が多いこともあって、これらの再建の目途は現状たっていませんが、焼失跡を含めた遺跡群は一般公開が始まりました。
周辺には、同様に世界遺産に登録されている「玉陵(タマウドゥン)」「園比屋武御嶽(ソノヒャンウタキ)」等をはじめとする数々の史跡があり、琉球王国の歴史を垣間見て頂けます。
とても美しく復元されていた本殿等の焼失をご覧頂けなくなったのは本当に残念でなりません。
しかしながら、幸いにも破損を免れた遺跡群やそれらを取り囲む自然の風景は一見して頂く価値があると思いますので、是非とも足を運んでみて下さい。
「那覇」の市街地を南側に下ると自然に恵まれた風景が多くなってきます。
沖縄県は「那覇」を外れると鉄道がありません。
公共の交通手段はバスやタクシーだけになります。
観光ツアー等を利用していらっしゃらない場合は、やはりレンタカーが良いでしょう。
琉球神話の創世神アマミキキヨに由来する「斎場御嶽(セーファウタキ)」やパワースポットとして有名な「ガンガラーの谷」等の観光地がお楽しみ頂けます。
北海道、本州、四国、九州とは全く異なる自然の景色ですね。
太平洋戦争末期、沖縄県は日本本土で激戦が行われた地域の一つです。
連合国軍の上陸地域の中心となった南部は非常に多くの民間人も犠牲になりました。
県内には各地にその名残を伝える史跡や慰霊碑があります。
糸満市の「ひめゆりの塔/ひめゆり平和祈念資料館」もその一つ。
平和のありがたみを心から感じます。
そういった歴史があったことも知っておいて頂ければと思います。
「那覇」の市街地を北上して行くと、東側の海に面した地域はリゾートホテルが多く集まっています。
スキューバやシュノーケリング等で日本人にも人気です。
勿論、初心者の方もちゃんとお楽しみ頂けます。
南国リゾート気分を満喫するならばこちらでしょう。
リゾート地だけに面白いスポットも色々。
お勧めを挙げるならば、ショッピングリゾートとして有名な「アメリカンビレッジ」、沖縄地方の伝統的な生活文化や工芸品等を知ることができる「琉球村」。
琉球ガラス製品の制作体験なんかもできる「恩納ガラス工房」もいいですね。
また「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されている「勝連(カツレングスク)城跡」や「中城(ナカグスク)城跡」といった城址なんかもありますので観光して頂くのが面白い場所ですよ。
沖縄北部~北西部は自然がとても豊かな地域です。
南部とはまた異なる風景。
原生林なんかが多く残されているんですね。
シオマネキ(片方のハサミが超デカいカニ)やトントンミー(とってもかわいいハゼの一種)の生息地として知られていますね。
天然記念物に指定されている「慶佐次湾のヒルギ林」があるのもこのエリア。
因みにカヤックツアーが楽しめます。
コレ、とっても非日常感がしてお勧めです。
自然以外にも魅力的な場所はたくさんあります。 有名どころはやはり「沖縄美ら海水族館」でしょうか。 個人的にお勧めしたいのは「ナゴパイナップルパーク」(パイナップルが好きなんです)。 沖縄県と言えば、パイナップルですし。 ビールがお好きな方ならば、沖縄地方の有名ビール「オリオンビール」の工場見学ができる「オリオンハッピーパーク」。 後は、是非とも乗用車で訪れて頂きたいのが「古宇利大橋(こうりおおはし)」です。 おそらく一度は何らかの形で目にされたことがあるんじゃないかと・・ 是非ご自身で体験して頂ければ。
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