都道府県の中でも最大面積を有する北海道の道庁が置かれている大都市です。
日本で最も北に位置している大都市と言えますね。
因みに、北海道はかつては蝦夷地と呼ばれていました。
元々はアイヌ民族の居住圏だったんですね。
北海道各地の地名などにはアイヌ語が多く残っていたりします。
「札幌(サッポロ)」もその一つなんです。
この辺り一帯が開発されたのは江戸時代。
大体18世紀後半くらいから。
その後は近代にかけて、北海道各地に入植する開拓民の主な拠点として発達していったんですね。
日本が高度経済成長期の真っただ中にあった1972年には第11回冬季オリンピックも開催されました。
現在では、何と北海道の総人口の3割強くらいがここに集中しています。
実のところ、「横浜」「大阪」「名古屋」等の大都市に次ぐくらいの規模なんです。
ですので、旅ガイド等で取り上げられている北海道のイメージ・・
広大な大自然が広がる云々って感じのイメージで訪れて頂いたりすると、ちょっと困ったことになります。
すっごい大都会ですから。
北海道はその広大な土地を活用した農業や酪農業、また世界有数の漁場が近いと言うことで水産業なんかが盛んです。
いずれも国内では最大規模だったりします。
しかしながら、「札幌」はそれらの産業の発達地域とは離れているんですね。
道内には他にも大きな都市はあるんですが、国内の他の都道府県と比較すると距離感がかなり異なります。
近隣の都市へ移動しようと考えた場合、なかなかの長距離移動が必要となるんです。
その辺りが他の都道府県の主要都市とはちょっとばかり事情が違います。
北海道の観光を計画される場合は、まずは移動拠点となる都市の選別が大切です。
覚えておいて頂いて決して損はないですよ?
以下では、「札幌」の主な観光エリアをご案内したいと思います。
また併せて「札幌」以外のお勧め観光エリアを含めた「旅のしおり」も追加していきますのでお楽しみに。
札幌市の、ひいては北海道の交通網の中心がこの「札幌駅」。
「JRタワー」が目印です。
「札幌」のど真ん中に位置します。
北口側は北〇条と言った地域名が付けられているとおり、碁盤目状に作られた綺麗な街並みです。
一方で南口側には、この地域の観光ガイドではお馴染みの北海道庁の旧本舎や時計台、大通り公園なんかがあります。
在来線やバス、タクシー等の移動はここが中心になります。
正に、「札幌」の観光のスタート地点です。
「札幌駅」の南側にあたるのがこの地域です。
「さっぽろ雪まつり」が開催されるのもこの辺り。
さてさて。
実はこの「札幌駅」の南側周辺地域は、気候さえ良ければ、徒歩で行けるところが結構あったりします。
北海道の歴史や産業、観光情報等についてのギャラリーなんかがある「北海道庁旧本舎」。
駅の南側にずら~と広がる「大通り公園」。
北海道一番の歓楽街として有名な「すすきの」。
徒歩移動は別に嫌いじゃないぞ?って方なら「円山動物園」なんかも。
いずれも徒歩15~20分圏内ってところでしょうか。
まぁ・・あくまでもお天気が良ければですけど。
所謂、観光地ってスポットはあまりないものの、飲食店なんかはかなり充実してます。
ジンギスカンやスープカレー、お鮨等をはじめとする海産物等々。
全国でも有名なラーメン店なんかもあったりしますし。
グルメガイドなんかを用意しておけば、結構いいかもですよ?
「札幌駅」周辺からちょっと外れると、急激に北海道感が増します。
あ、つまり広大な感じってことです。
大体、乗用車なんかで2、30分くらい移動する感じでしょうかね。
この辺りは国内でもかなり広大な平野部、石狩平野のど真ん中に位置します。
道内有数の稲作地帯なんですね。
それ故にすっごく開けてます。
空が丸いです。
「モエレ沼公園」なんかはかなりお勧めです。
こちらは「札幌」でも山間(やまあい)寄りの地域です。
大都市っぽい雰囲気はありません。
「豊平峡温泉」「小金湯温泉」といった温泉なんかがあるのがこちらですね。
北海道は温泉がかなりの数あったりしますが、意外と「札幌」は少な目なんです。
ですので、こちらはなかなかの人気スポットだったりします。
ロープウェイで登れる「藻岩山」からの夜景は北海道の三大夜景とも言われてます。
因みに山頂の展望台には、恋人同士で鳴らすと幸せになれるっていう鐘がありまして、柵には恋人用アイテムとしてズラリと南京錠がぶら下げられてます。
ただし、こちらの地域は交通手段がとっても限られます。
在来線があまり通っていないんですね。
都市部から離れた地域を訪れる場合、レンタカーなんかのご利用を検討して頂いた方がいいでしょう。
「千歳空港」は北海道における空の主要な玄関口の一つです。
「札幌」の市街地からは乗用車で1時間といったところでしょうか。
こちらは「札幌」とは異なり、大都市と言った印象ではありません。
勿論、北海道各地から外地に向けて輸送される農産物や水産物などが集まる重要な空輸基地としての一面はあるものの。
この地域は豊かな自然に囲まれた地域としてとても有名です。
近隣にある「支笏湖」は国内屈指の透明度を誇りますし。
周辺の温泉地帯も人気の観光スポットですね。
グルメに関してはやはり鮭、ヒメマスは外せません。
この辺りの代表的な特産物です。
またこの辺りは食品関係の有名企業の大工場があったりするんですね。
「キリンビール」「カルビー」「キッコーマン」「岩塚製菓等々」等々。
しかも、工場見学ツアーなんかもあるんです。
ご存知でしたか?
ただし、周辺を見て回るには移動手段がちょっと少ないんですね。
レンタカーなんかがあれば捗りますので、ご検討下さい。
北海道の観光地としては日本人にもとても人気です。
観光地らしいと言いますか。
街並みや雰囲気、ご当地グルメやお土産なんかが揃ってるんですね。
「札幌」からは乗用車で1時間位、鉄道で半時間位と交通アクセスの面でも訪れやすいわけでして。
江戸時代の後期には既に港湾都市として開かれていたんですね。
道内でもかなり古い歴史あるんです。
明治・大正時代、北海道の開拓が進められていく際には内地へ物資等を輸送するための拠点となりました。
この頃に作られた運河沿いに作られていった街並みは今では有名な観光スポットです。
「函館」同様、明治・大正時代の雰囲気がそのまま残されている珍しい地域なんですよ?
グルメに関しては、やはり港町ですから魚介類。
市場に出ている食材をその場で食べられます。
その場で自分好みの海鮮丼を作れたりするのは結構有名でしょう。
美味しい居酒屋さんや料理店も多数。
グルメガイド持参は必須でしょうかねぇ。
加工海産物の他にも、お菓子類なんかの店舗もたくさんありますから、
お土産選びもかなり楽しめます。
街の隅々まで散策して頂きたいところです。
こちらも日本人に人気の観光地域です。
「函館山」からの夜景スポットは超有名ですね。
「函館」は映画や音楽でもよく扱われてきました。
「青函連絡船」なんかは本当に画になる風景ですし。
北海道は明治・大正時代に開拓が盛んになったことによって発展していったことはご説明したとおりです。
で、この地域は江戸の幕末期に明治の新政府軍と幕府軍が最終決戦を行った場所なんですね。
つまり北海道でもいち早く開発が進んでいった地域なんです。
明治以降、日本は急激に欧米文化が流入してきました。
この「函館」周辺の街の造りはその頃の文化がそのまま基盤になっているわけです。
そして、それらが比較的そのままの形で残されているんですね。
市街地の至る所に明治・大正期のレトロな雰囲気が漂う街なんです。
実はこう言う街並みって、意外と国内でも珍しいんです。
グルメ関係でのお勧めはスイーツもそうなんですが・・個人的にはやっぱり塩ラーメンですねぇ。
前述した「函館山」を始めとして、「湯の川温泉」や「大門横丁」等々・・とにかく見どころはいっぱい。
観光案内の看板などもたくさんあるので、事前リサーチなしでも楽しめますよ?
北海道の中央に位置する、「札幌」に次いで大きな都市です。
国道や鉄道の起点都市なんですね。
1960年代に「旭川空港」が開港して以降、物資輸送の重要拠点の一つになっていきました。
周辺地域は、日本ではとても有名なTVドラマの主要な舞台だったこともあって観光スポットになっています。
所謂“聖地巡礼”が人気の地域の元祖みたいなもんですね。
まぁ、その辺りは思い入れがある方とそうでない方でちょっと温度差があったりするかもですが、なかなか素敵な場所だったりするんですよ?
ただし、移動には乗用車が必須です。
動物がお好きな方には、「旭山動物園」がやはりお勧め。
今は多くの動物園や水族館等が取り入れている展示方法ですが、動物本来の動きを観察できることに早くから注目して造られた施設は必見です。
日本人にも人気の場所ですよ?
「釧路湿原」、「阿寒・摩周湖」周辺等のように広大な国立公園を有する自然豊かな地域です。
そのために自然を満喫できる観光スポットがたくさん。
ツアーなんかも多く用意されています。
「釧路空港」や「釧路港」等を有する、北海道における太平洋側の一大拠点です。
特に「釧路空港」は定期国際便があるため、前述の自然観光の他、スキー・スノボーと言ったレジャー観光目的の方が多くいらっしゃいます。
そう言う面では、海外の方向けのご案内が進んでいる地域だったりします。
因みに余談ですが・・この地域の観光スポットの一つ、「屈斜路湖」にはクッシーと呼ばれる未確認生物がいるとか。
ここ最近は目撃情報がなかったりするんですが・・
できればちょっと様子を見て来て頂けないでしょうか?
何卒よろしくお願いします。
世界自然遺産にも登録されている人気の観光スポットですね。
この地域は、北半球における流氷到達海域の南限にあたるんです。
そのため海域/陸域/空域、それぞれを生息域とする生物達同士の相互作用が非常に密接に影響し合うことで、とても豊かな生態系を形成しているんだそうです。
季節毎に見られる生物も変わるようですから、複数回訪れてもお楽しみ頂けるでしょう。
観光ツアーなんかに参加して頂いた方が良いかもですね。
自然の雄大さを満喫して頂けること間違いなしです。
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