東北地方における最大の都市です。
東側は海に面している一方で西側は国内有数の山脈に守られている大きな河川を有した平野部。
地理的に見れば、この地域が発展するのも頷けますね。
江戸時代になり、政の中心地の江戸との直接の陸路が整備されていったことで東北地方で最大の発展都市になっていったんですが・・
日本の歴史の中心地は基本的には「京都」周辺でした。
朝廷(政治執務が行われる場所)が置かれてましたし、天皇もいらっしゃいましたので。
そんな「京都」周辺から見ると、東北地方はとても遠隔地だったんですね。
各時代の朝廷の権力もこの辺りに関しては及んでいる時もあれば、そうでないこともあったり・・
国内で政局が乱れて戦が広がり、時代が大きく変わる毎に史実に現れてくる地方でした。
現在でも地名などに残されていますが、かつてから「道奥(みちのおく)」「陸奥(みちのくorむつ)」「奥羽(おうう)」と言った具合に、「奥(地理的に、もしくは空間的に入口から遠ざかった場所や部分。抽象的に深遠な様を意味する)」の字が使われているのはそう言う理由です。
常時、史実に絡んで来るようになったのは戦国時代くらいからでしょうか。
その後間もなく、伊達政宗公によって仙台開府がされて以降は急速に発展していきました。
近代以降、「仙台」は「杜(もり)の都」と呼ばれるようになりました。
都市部周辺が山に囲まれていて自然が豊かで、都心部にも街路樹が非常に多いことからそう呼ばれています。
市街地にいても、ちゃんと周辺の山々を目にすることができるんですね。仙台市だけでも圏内総生産の半分以上を占め、人口は100万人超。
仙台都市圏の人口で言えば150万人を超える大都市なんですが、その他の国内の大都市と比べて、いかにも都市部って感じがしないのは自然が残された景観のお陰でしょう。
気候も東北地方の中でもかなり温暖な地域で非常に過ごしやすい地域なんです。
陸路ですと、「東北自動車道」や「東北新幹線」。
空路ならば「仙台空港」があるので、首都圏からのアクセスもかなり容易です。
勿論市内の公共の交通網も充実していますから、ふらりと散策するにはもってこいだったりします。
以下では、「仙台」の主な観光エリアをご案内したいと思います。
また併せて「仙台」以外のお勧め観光エリアを含めた「旅のしおり」も追加していきますのでお楽しみに。
「仙台」に訪れて頂く場合、やはり「仙台駅」を起点にして計画を立てて頂くのが良いでしょう。
「東京」からは新幹線であれば2時間位で到着します。
最寄りの高速道路のインターチェンジも5kmくらいの場所にありますし、「仙台空港」までは直通の鉄道で結ばれてます。
他都市からのアクセスが非常にいいところです。
「仙台駅」の周辺、およそ5km圏内でも有名な観光地がぎゅっと集まっています。
主に「仙台駅」の西側に当たる地域ですね。
まずは駅のすぐ近くにある「青葉通/定禅寺通のケヤキ並木」。
日本三大祭りの一つと呼ばれる「七夕祭り」が開催されるのもこちらですね。
冬時期のライトアップされた風景はとても人気です。
仙台藩租・伊達政宗公御廟の「瑞鳳殿」や有名な政宗公の像が市街を見下ろす「仙台城跡」。
「宮城県護国神社」「大崎八幡宮」「仙台東照宮」等、仙台藩伊達家に縁の深い有名神社の数々・・
これらの観光スポットは循環バス「るーぷる仙台」を使えば、ぐるりと周れます。
一日乗車券ですと乗り降り自由なのでかなりオススメでしょう。
他にも市営バスで30分位で行ける「曹洞宗金剛宝山 輪王寺」「定義如来 西方寺(じょうぎにょらい さいほうじ)」といった有名なお寺なんかも是非訪れて頂きたいところです。
一方、「仙台駅」の東側は旧城下町のあった地域です。
非常に現代化された西側と比べると古い町並みが残る風景ですね。
雰囲気がまた違いますので面白いですよ?
「仙台」は名物が多いので、グルメを楽しみたい方にも「仙台駅」周辺は飲食店がたっくさんありますからちょうどイイでしょう。
牛タン、ずんだ、ほや、油麩丼なんかはやっぱり外せませんので。
「仙台駅」周辺から少し離れて、鉄道、あるいはレンタカー等で移動するのであれば、当然それだけお楽しみ頂ける場所は多くなります。
そんなわけで、こちらでは30分~1時間くらいの移動時間で訪れて頂けるオススメの場所をいくつかご紹介しましょう。
市街地から少し離れて頂くととても緑の多い風景になります。
市街地の都市化が進められる以前は、正に「杜の都」の名前のとおりにかなり自然が豊かな地域だったんです。
「作並温泉」にほど近い「鳳鳴四十八滝」はそんな美しい自然の風景が楽しめる名所です。
因みに「鳳鳴(ほうめい)」とは、日本の神鳥である鳳凰の鳴き声ってことです。
「ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所」があるのも清らかな自然に恵まれた地域ならではって感じです。
「仙台」のもう一つの有名温泉地「秋保温泉」もやはり自然に囲まれた地域ですね。
「磊々峡(らいらいきょう)」「秋保大滝」等の名所のある人気観光地です。
季節毎に異なる風景が見られるのが、こういった地域の素晴らしいところですよね。
松尾芭蕉の「おくの細道」でお馴染み。 「松島や~」で有名なあの「松島」です。 コレ、日本人にしてみれば、まず知らないことはないくらいに有名な俳句の一つでして。 超有名な俳人・松尾芭蕉がこの地を訪れた際に、あまりの美しさに詠んだ俳句が「松島や ああ 松島や 松島や」と言う、とてもストレートなものだったって言い伝えがあるんです。 そんな具合に、こちらの「松島」、日本三景の一つとして名高い景勝地です。 「仙台」の市街地からそれなりに距離はありますが、実は移動時間はそれほどかかりません。 「仙台駅」から電車で40分くらい。 折角ですから、「仙台」へいらっしゃった際には訪れてみて下さい。 実際に現地で目の当たりにして頂くと、きっと一句詠みたくなるはず。 牡蠣や笹かまぼこ等、これまた「仙台」を代表する名物なんかもありますので~
宮城県・山形県の境に位置する有名な観光スポットです。
ドライブコースの名所ですので、こちらはレンタカー等じゃないとちょっと訪れて頂くのが難しいですが・・
直径300m超の火口湖が有名です。
ただし11月~4月はドライブコースが冬季通行止めになりますのでご留意を。
因みに、この地域はスキーやスノボー等のウインタースポーツをされる方にとても人気です。
宮城県を代表する温泉地「鳴子温泉郷」~「中山平温泉」間に位置する大渓谷で有名な場所です。
こちらもお車で訪れて頂く感じですね。
しかしながら、山の奥深くに位置するので正に「みちのく」といった風景がお楽しみ頂けます。
オススメの時期はやっぱり極彩色の紅葉が美しい10月終わり頃でしょうか。
使用言語を選択してください。