大体、毎年12月~2月くらいの冬の寒い時期、日本では風邪の類いがとても流行します。日本の冬時期の気候は、寒い上に空気が乾燥しているのが特徴でして、所謂”風邪症候群”を引き起こすウイルス類が繁殖しやすいんだそうです。また年末年始や年度末等、慌ただしい時期でもあるために疲れが蓄積りやすい→免疫力の低下って言うのも大きな原因になっているんだとか。(※日本の学校や企業では、一般的に4月が年度初めとなっています)都市部や地方問わずに人手が多くなるだけに、一層風邪の類いが広まりやすいんですね? さて、ざっくりと”風邪”と一くくりにしてしまいましたが、この時期に流行するのは風邪ばかりではありません。非常に多いのがインフルエンザですかね。近年は、ワクチン接種を受ける方達も非常に多くなっています。また、新型コロナウイルスなんかもこの時期に流行りやすい傾向にありますし、今年は特にマイコプラズマ肺炎も非常に流行しているようです。これらに限らず、多くの病気の類いの初期症状はほとんどが”風邪っぽい”症状です。コレ、実は結構厄介なことでして・・ 日本の医療機関の多くは、感染力の強いインフルエンザや新型コロナと言った病気の蔓延を防ぐために、一般外来と感染外来の診察を分けていることが多いんです。その方法は、診察時間帯を分けたり、受け持つ診察科を分けたりって具合に医療機関によって異なります。で、風邪っぽい症状の患者さんが診療を受ける場合は、後者の感染外来に行くことになるわけです。つまり、大方の体調不良の方が感染外来から受診して頂くことになってしまうんです。特にこの時期は、風邪っぽい症状の受診受け入れを制限している医院なんかもしばしばあったりしますので、事前にそれらのことをよく確認して頂くことをお勧めします。
風邪の類いに限らず、やはり病気にならないように予防するに越したことはありません。数年前の新型コロナの世界的な大流行の際によく知られるようになりましたが、日本は一般的な衛生観念が比較的高い国です。それ以前から、手洗いやうがいの習慣が一般的に根付いていたのは、感染予防に対して非常に効果があったと言われています。また、特徴的だったのが、風邪の類いの罹患者だけでなく、健康な人も感染予防のためにマスクを着用すると言う習慣ができあがっていた点でしょう。本サイトで以前にご紹介した「マスク」についての記事でも触れたように、このマスク着用の習慣化は、風邪などの感染症予防には非常に有効です。日頃から、これらの予防策を意識して頂くことを強くお勧めします。万全な体調でもって、日本での滞在をお楽しみ頂きたいと思います。